
現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
「ZXi RKTハイブリッドって実際どうなの?」
「自分のヘッドスピードでも球が上がるのか不安…」
そんなゴルファーに向けて、実際の試打とフィッティング経験から正直に結論をお伝えします。


スリクソンZXi RKTハイブリッドの番手構成は#2(17度)、#3(19度)、#4(22度)、#5(25度)、#6(28度)の5種類。
ロフト角、ライ角、フェース角を微調整できるいわゆる「カチャカチャ」スリーブ(QUICK TUNE SYSTEM)を採用。
さらに10gのチューニングウエイトが付き、フィッティングの幅が広がっています。
#3、#4は左用もあります。
純正シャフトは4種類。
Diamana ZXi-Ⅱ for HYBRID 60 カーボンシャフト
VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 7 カーボンシャフト
VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 8 カーボンシャフト(特注対応)
N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト
(注)#2と、各シャフトのRフレックスは特注対応になります

飛距離一辺倒ではなく、スピンを入れてグリーンを狙うユーティリティ
狙って止めたいゴルファー向けです
スリクソンZXi RKTハイブリッドが合うゴルファーは
・適度なバックスピンで、グリーンに止まる球を打ちたいゴルファー
・シンプルで小ぶりなヘッド形状を好むゴルファー
・細かい距離を打ち分けたいゴルファー(可変式ロフト+チューニングウエイト)
・フェアウェイウッドが苦手で、5Wの距離をユーティリティで打ちたいゴルファー(#2 17度)
(注)#2と#3は球が上がりにくいのでヘッドスピードが必要です
・シャフトの重さを細かく選びたいゴルファー(58.5g〜96gまで4種類)
1番軽いシャフトがDiamana ZXi-Ⅱ for HYBRID 60のフレックスR(58.5g)、重いシャフトはスチールシャフトのN.S.PRO 950GH neoのフレックスS(96g)です。

海外モデルのユーティリティと比べて、値段が安い
最近は国内モデルの方がお得に購入できますね
最新ZXi RKTハイブリッドはどんなゴルファーに合うのか?
新テクノロジー「RKT FACE」を搭載したスリクソンZXi RKTハイブリッドを実際に試打をして性能、飛距離、特性を検証します。
※弾道測定にはスカイトラックを使用
ボールはスリクソンZスターXV
その他のユーティリティについては↓記事をご覧ください。
・【2026年】やさしいユーティリティ12選|ミスを減らすおすすめモデル
・【試打レビュー】プロギアRSユーティリティ2026 飛距離目安とシャフトの選び方
・【試打レビュー】G440ハイブリッド 飛距離目安とシャフトの選び方
・ BXユーティリティはやさしい?難しい?
・【試打評価】ゼクシオ14ハイブリッドは本当にやさしい?飛距離性能を検証
・【JPX FLI‐HI】コスパ超最高ユーティリティを試打評価 2025 ミズノ
ZXi RKT HYBRID #4(22度) Diamana ZXi-Ⅱ for HYBRID 60(フレックスS) 試打検証



ドライバーのヘッドスピード41m/s、平均飛距離210ヤードのゴルファー設定で試打
| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 38.6 | 15.8 | 4821 | 277 | 175 | 181 |
| 2球目 | 37.1 | 18.4 | 4084 | 118 | 174 | 181 |
| 3球目 | 38.4 | 18.8 | 5043 | 434 | 176 | 181 |
| 平均 | 38.0 | 17.7 | 4649 | 276 | 175 | 181 |
構えた感じは小ぶりな癖のないヘッドで構えやすい。
少々のラフや傾斜地などでもスパッと抜けそうないい顔をしています。
インパクトの感触はややしっかりめ。
芯を捉えるとフェースがたわみ、強く弾き出すような感覚があります。
飛距離は全て181ヤード、キャリーもほとんど同じで縦の距離感が素晴らしい。
弾道はユーティリティ特有のつかまりすぎがなく、適度なバックスピンでフワッと浮いてくれます。
Diamana ZXi-Ⅱ for HYBRID 60 カーボンは硬すぎず、柔らかすぎずちょうどいいシャフト。
適度なつかまりの良さで、ドライバーのヘッドスピード37〜44m/sくらいが適応ゴルファーになります。(フレックスはR、SR、S)
ドライバーのヘッドスピード41m/s、平均飛距離210ヤードのゴルファー、番手別参考飛距離
| #2(特注対応) | #3 | #4 | #5 | #6 |
| 190y(難しい) | 185y | 180y | 170y | 160y |

#2(17度)、#3(19度)はボールを上げるためにヘッドスピードが必要です
球が上がりにくいゴルファーは#4(22度)以上のロフトがおすすめです
ZXi RKT HYBRID #4(22度) VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 7(フレックスS) 試打検証



ドライバーのヘッドスピード43m/s、平均飛距離230ヤードのゴルファー設定で試打
| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 39.3 | 16.0 | 4803 | 623 | 182 | 188 |
| 2球目 | 38.7 | 14.1 | 4763 | 0 | 183 | 191 |
| 3球目 | 39.6 | 16.0 | 5025 | 433 | 185 | 190 |
| 平均 | 39.2 | 15.4 | 4864 | 352 | 183 | 190 |
平均飛距離190ヤード、キャリーは183ヤードです。
つかまりすぎず、コントロールされた弾道で縦距離もピシャリ。
少し低めに出て、バックスピンで浮き上がる美しい弾道。
そう、これなんです。打ちたかった弾道は。
ごめんなさい。個人的な感想が強く入ってしまいました。
今回のスリクソンZXi RKTは、低スピンで棒球のように飛ばすのではなく、適度なバックスピンが入ったコントロールの効いた弾道が打てるハイブリッドです。
飛距離性能だけを見ると物足りなくなるゴルファーもいるかもしれませんが、グリーンを狙う、狭いホールのティショットで使用する場合、こういうハイブリッドが重宝されるのです。
VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 7(S・72g、トルク3.6、調子:中手元)は通常生産のシャフトで、重量感のあるしっかりしたシャフトです。
目安適応ヘッドスピードはSで42〜46m/s、Rで40〜44m/s(Rは特注対応・ドライバー基準)。
ドライバーのヘッドスピード43m/s、平均飛距離230ヤードのゴルファー、番手別参考飛距離
| #2(特注対応) | #3 | #4 | #5 | #6 |
| 210y(やや難しい) | 200y | 190y | 180y | 170y |

フワッと浮いてコントロール性が高い
グリーンを狙うには最適なユーティリティです
ピンを狙える精度の高い弾道 ZXi RKTハイブリッド テクノロジー スペック


ZXi RKTハイブリッドの中身は、3つのエンジンで構成されています。
第1エンジン RKT FACE(i-FLEX)
i-FLEX設計のフェースがヘッドの過剰な振動を防ぎ、スムーズな変形(たわみ)を促すことで
効率よく大きなエネルギーをボールに伝える。
第2エンジン VARIABLE ROLL DESIGN
フェース上部のフェースアングルとロフトをフローさせることで、フェース上部でのショットの方向安定性が向上。
第3エンジン REBOUND FRAME
軟-剛-軟-剛の4層構造が、フェースとボディの大きなたわみを生み出す。
(ダンロップゴルフ)


【フィッター目線のひと言】
ユーティリティでミスが出やすいのはフェースの上目に当たったとき。
そこのロフトとフェース向きを変えてあるのがVARIABLE ROLL DESIGNで、上に外れたときの右への抜けと高さのバラつきを抑える設計です。
飛ばすための機能というより、曲がりを減らすための機能だと考えてください。
また、重心位置はあえてわずかに高めに設定し、適正なスピン量を確保。
グリーンで止めることを優先した重心設計です。
トウ側のトップラインをわずかに下げ、リーディングエッジのトウ側を削り込むことで、構えたときのフォルムもシャープになっています。


左用設定は#3、#4にあります。
| 番手 | #2(特注) | #3 | #4 | #5 | #6 |
| ロフト角(度) | 17 | 19 | 22 | 25 | 28 |
| ヘッド体積(㎤) | 122 | 120 | 118 | 115 | 113 |
| ライ角(度) | 58.5 | 59 | 59.5 | 60 | 60.5 |
| クラブ長 カーボン(インチ) | 41 | 40.5 | 40 | 39.5 | 39 |
| クラブ長 スチール (インチ) | 40.5 | 40 | 39.5 | 39 | 38.5 |
クラブ重量(Sフレックス)
| 番手 | #2(特注) | #3 | #4 | #5 | #6 |
| Diamana ZXi-Ⅱ 60 | 347g | 351g | 355g | 360g | 365g |
| VENTUS TR ZXi-Ⅱ 7 | 358g | 362g | 366g | 370g | 376g |
| VENTUS TR ZXi-Ⅱ 8(特注) | 368g | 373g | 377g | 382g | 386g |
| N.S.PRO 950GH neo | 381g | 385g | 390g | 396g | 402g |
バランス Diamana=D1/VENTUS・スチール=D2
ヘッド素材 フェース:HT1770M ボディ・クラウン:マレージング鋼
チューニングウエイト:ステンレス(10g)
ヘッド製法 フェース:鍛造 ボディ:ロストワックス精密鋳造
仕上げ IP+ミラー+サテン+レーザー
MADE IN JAPAN 新溝ルール適合モデル オリジナルヘッドカバー付


本体価格(定価)
純正カーボン ¥47,300(税込)
純正スチール ¥44,000(税込)
QUICK TUNE SYSTEM(可変式スリーブ)でロフト、フェース角、ライ角が変えられます。
さらに10gのチューニングウエイトでヘッドの重さも調整可能。
調整にはDUNLOP共通トルクレンチ(別売・1,980円 税込)が必要です。
4種類の標準シャフト 適合ゴルファーは?


3種類の標準カーボンシャフトと1種類の標準スチールシャフトがあります。
58.5gから96gまで、重さの選択肢が細かくそろっているのがZXi RKTハイブリッドの強みです。
※以下の重量はすべて#3の装着重量です
Diamana ZXi-Ⅱ for HYBRID 60 カーボンシャフト


| フレックス | S | SR | R(特注対応) |
| 重量(g) | 61 | 60 | 58.5 |
| トルク(度) | 4.4 | 4.4 | 4.5 |
| キックポイント | 中 | 中 | 中 |
目安適応ヘッドスピード(ヘッドスピードの基準はドライバー)
| S | 41m/s ~ 44m/s |
|---|---|
| SR | 38m/s ~ 42m/s |
| R(特注対応) | 37m/s 〜 41m/s |
標準純正カーボンシャフト。Sシャフトは61g。
4本の中ではいちばん軽く、軽快に振りたいゴルファー向けです。

Diamana ZXi-Ⅱ for HYBRIDシャフトは全体的にしなり感のある振りやすいシャフト
つかまりがよく、球も上がりやすいモデルです
現在使用しているアイアンシャフトの適正重量は?
Sシャフトは70g以上
R、SRシャフトは約45~58g
VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 7 カーボンシャフト


| フレックス | S | R(特注) |
| 重量(g) | 72 | 72 |
| トルク(度) | 3.6 | 3.6 |
| キックポイント | 中手元 | 中手元 |
目安適応ヘッドスピード(ヘッドスピードの基準はドライバー)
| S | 42m/s ~ 46m/s |
|---|---|
| R(特注) | 40m/s ~ 44m/s |
Sで72g。カーボンシャフトとしては重めの設定ですが、追加料金なしで選べます。
トルクがしぼられキックポイントも中手元なので、しっかりした部類に入ります。
球をふけ上がらせたくない、フックさせたくないゴルファーに向きます。
アイアンが軽量スチール(80g前後)というゴルファーは、ここが流れの基準になります。
現在使用しているアイアンシャフトの適正重量は?
R、Sシャフト共に75g以上
VENTUS TR ZXi-Ⅱ for HYBRID 8 カーボンシャフト(特注対応)
| フレックス | S |
| 重量(g) | 82 |
| トルク(度) | 3.2 |
| キックポイント | 中手元 |
目安適応ヘッドスピード(ヘッドスピードの基準はドライバー)
| S | 43m/s ~ 47m/s |
|---|
4本の中でいちばん重いカーボン。82gでトルク3.2。
スチールは重すぎるけれど、カーボンの頼りなさは嫌だというゴルファーの受け皿です。
アイアンが90g前後のスチールというゴルファーは、この8が流れとしてつながります。
特注対応なので、納期は販売店に確認してください。
現在使用しているアイアンシャフトの適正重量は?
85g以上
N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト


| フレックス | S | R(特注対応) |
| 重量(g) | 96 | 92.5 |
| トルク(度) | 1.7 | 1.9 |
| キックポイント | 中 | 中 |
目安適応ヘッドスピード(ヘッドスピードの基準はドライバー)
| S | 43m/s ~ 48m/s |
|---|---|
| R | 42m/s ~ 46m/s |
Rシャフトでも92.5g。重さを感じ、しっかり振っていきたい、球をふけ上がらせたくないゴルファー向け。ねじれがしっかりしているのでフックもしにくい。
現在使用しているアイアンシャフトの適正重量は?
Rシャフトは95g以上、Sシャフトは100g以上
純正グリップ
ツアーベルベットラバー360グリップ
(バックラインなし、Golf Prideロゴ入り)〈50g/口径60〉
ZXi RKTハイブリッド 評価 まとめ


ZXi RKTハイブリッドは、重心をあえて高めにしてスピンを確保し、フェース上部のロフトとフェース向きを変えて上目のミスを抑えたユーティリティです。
ぶっ飛びタイプではなく、適度なバックスピンでフワッと浮き、グリーンをピンポイントで狙いにいくゴルファー向け。
シャフトが58.5g〜96gまで4種類そろい、しかも72gのVENTUS TR 7が追加料金なしで選べるので、自分のアイアンの重さに合わせて流れを作りやすいのが実用面の収穫です。
こんなゴルファーには合わない
・とにかく飛距離を伸ばしたいゴルファー
・球が上がりにくく、高さで距離を稼ぎたいゴルファー(#2、#3は特に)

飛距離性能よりも構えやすさやコントロール性を重視したモデル
通好みの実用的なユーティリティです
スリクソンZXi RKTハイブリッド よくある質問(Q&A)
- Q前のZXiハイブリッドと何が変わりましたか?
- A
大きくは3つです。1つ目はフェースの新設計「RKT FACE」。2つ目はフェース上部のロフトとフェース向きを変えたVARIABLE ROLL DESIGNで、上目に当たったときの方向のブレを抑えています。3つ目は10gのチューニングウエイトが付いたこと。
シャフトも3種類から4種類に増え、72gと82gという中間の重さが選べるようになりました。
ヘッド体積は#4で117㎤から118㎤とほぼ変わっていません。
- Q球は上がりやすいですか?
- A
重心をあえて高めにして適正スピンを確保する設計なので、高さを重心の低さで稼ぐタイプではありません。スピンで上げていくユーティリティです。
- Qどの番手を選べばいいですか?
- A
#2(17度)と#3(19度)はロフトが立っているぶん球が上がりにくく、ヘッドスピードが必要です。フェアウェイウッドの代わりを探しているゴルファーでも、まずは#4(22度)から検討するのが無難です。
- Q左用(レフティ)はありますか?
- A
#3と#4の2番手にあります。
- Qカチャカチャの調整にレンチは付いてきますか?
- A
付いていません。DUNLOP共通トルクレンチが別売で1,980円(税込)です。
すでにダンロップのクラブを持っているゴルファーは、手持ちのレンチが使えます。
- Q特注になるのはどれですか?
- A
#2は全シャフトが特注扱いです。シャフトではVENTUS TR ZXi-Ⅱ 8(82g)の全番手、各シャフトのRフレックスが特注対応になります。
納期がかかるので、購入前に販売店に確認してください。
