「ショートパット、もう少し思ったところに転がってくれたらスコアも10打くらい変わるかも」
そんな悩みを抱えてゴルフをプレーしていませんか?
素材や高級感、美しさなどといった要素ではなく機能性オンリーに絞ったパター。
「恰好じゃなく、入るパターが欲しいんだ」
そんな声にこたえた商品がキャロウェイから発売されました。

こんにちはクラブフィッターのナオです
20年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
斬新なラケットホーゼルを採用しているオデッセイのニューモデル「TRI-BEAMパター」。
どこかで見たことのあるようなネックです。
オデッセイではこの幅広いネックをラケット・ホーゼルと表現しています。
芯を外した時に2本のストロークが支えてくれるのでブレを抑えてボールの転がり、方向性が安定します。

大ヒットパター、テーラーメイドの「トラスパター」を彷彿させるような形状。
やはり、性能的に効果があるからキャロウェイも商品化したのでしょう。
キャロウェイ・スタッフプレーヤーの上田桃子プロが2023年開幕戦から使用し、日本男子ツアーでも手にする選手が増えているということで大きな話題となっています。
注目商品「TRY-BEAMパター」それぞれの特徴、試打してみた感想を紹介します。
自分に合ったトライビームパターで「1ラウンド30パット以内」目指してみませんか?

ブレードタイプの「#1」「#2」
幅広いブレードのセンターシャフト「DOUBLE WIDE CS」、「DOUBLE WIDE」
小さめのマレットの「6M」、ツノ型で人気の「#7」
(注)人気のトライビームパター、発売早々モデルによってはメーカー欠品をしています(ダブルワイド、#7が品薄)
Odysseyに対抗するメーカーPINGのパターに関する記事は↓記事をご覧ください。
TRY-BEAMパター 6タイプ
いいパターとは打感、打音で距離感がだしやすく、狙ったスパットに出球を出せるパターです。
トライビームのフェース面カバーはボールと同じ素材のホワイトホットインサートを搭載。
ソフトな打感ですがインパクトの音はしっかり出ます。
最大の特徴、三角のラケットホーゼルがインパクト打点のずれに強く、安定した転がりを確保します。
ヘッドをより広い範囲で支える新形状、ラケットホーゼル
「TRI-BEAMパター」の最大の特徴は、新しい形状のホーゼルです。名前にあるBEAMとは、建物において上からの荷重を支えている梁(はり)のこと。「TRI-BEAMパター」では、ホーゼルがトライアングル形状となり、ラケットホーゼルと名づけられました。従来よりもヘッドの広い範囲に繋がって支えるスタイルにより、「TRI-BEAMパター」はオフセンターヒット時のヘッドのブレに強いモデルとなっています。これは、テニスラケットを例にするとわかりやすく、フェース部分とグリップ部分の間のシャフトが、シングルのものよりも2本に分かれているもののほうが、スイートスポットを外したときもフェース面のねじれが少なく、ボールをコントロールしやすいと言われています。従来のクランクホーゼルと変わらない重量
ラケットホーゼルは、ヘッドの重心位置が上がることのないよう、通常のクランクホーゼルと変わらない重量でつくられています。また、トライアングルのヒール側は垂直でストレートに立ち上げられているため、違和感なく構えられることができます。ソールのウェイトで高慣性モーメント&低・浅重心
ソールでは、フェース寄りのトウ・ヒール部に約15g(6M,DOUBLE WIDE,DOUBLE WIDE CSは約10g)のウェイトを配置しているため、「TRI-BEAMパター」のヘッドは高い慣性モーメントを実現。安定したストロークを可能にするだけでなく、ラケットホーゼルとともにオフセンターヒット時のヘッドのブレも軽減します。加えて、低重心+浅重心化も図られていることで、ボールスピードのコントロールと、スクエアインパクトをしやすいヘッドになっています。フェースにはホワイト・ホット インサートを搭載
「TRI-BEAMパター」には、オデッセイの象徴的存在、ホワイト・ホット インサートを搭載しました。ボールのカバーと同じ素材を使用していることで、インパクトでのボールとの相性が良く、ソフトでありながらしっかりと反発する性能を実現。心地良い打球感、打球音、安定したボールの打ち出しと転がりで、登場以来、20年以上のときを超えても、ツアーにおける信頼度や人気は変わっていません。これまで世界中で多くの勝利を積み重ね、現在もその記録を伸ばしつづけています。ラインアップは6モデルで、すべてにSTROKE LABシャフト
キャロウェイゴルフ
「TRI-BEAMパター」は、6つのヘッドラインアップとなっています。コンベンショナルなブレードの「#1」、フランジ部分が直線的な造形となっているブレードの「#2」、幅広いブレードの「DOUBLE WIDE」、DOUBLE WIDEにセンターシャフトを組み合わせた「DOUBLE WIDE CS」、ブレードヘッドの後端を丸く延長させたようなフォルムの「#6M」、そしてツノ型の「#7」です。いずれも、STROKE LABシャフトが装着されています。

正直、見た目重視の私には「カッコいい」「構えやすい」パターとは到底思えません
完全に性能重視のパターですね






定価 ¥42,900(税込)
トライビームパターのTwitter上の口コミ、評価
- 正確なパッティングが可能で、グリーン上での精度が向上した。
- 三角ネック形状なのに重心が低く、回転のいいパッティングができる。
- ターゲットへの直進性が高く、曲がりにくい。
- ショートパットでも精度が高く、狙いを外すことが少なくなる。
- 価格が高く、手軽に購入することができない。
- 形状が特殊で、慣れるまでに時間がかかる。
- フェースが柔らかめで、硬めの打感を好む人には合わない。
#1 伝統的なブレードタイプ


一般的にピン型と言われている定番モデルです。
同じピン型の#2タイプと比べヘッド長が少し短め。
角が丸みを帯びていて柔らかい印象。
構えた時、三角形のホーゼルの前方部分が少し見えます。
トップブレード(フェースの上部)をターゲットに対して直角に合わせるよりは、サイトライン(ヘッドセンターにひかれた白いライン)を合わせるほうがしっくりきます。


フェース面にはホワイト・ホット インサートを搭載。
ボールのカバーと同じ素材を使用していることで、インパクトでのボールとの相性が良く、ソフトでありながらしっかりと反発する性能。
打音もしっかり「コツッ」となります。
使用してみた感じは「やはりミスヒットに強い」。
ラケットホーゼルの強さなのか、普通のピン型タイプのパターよりは芯が大きい感じ。

ラケットホーゼルが少し邪魔ですが、長所はオーソドックスで構えやすい、距離感の出しやすさ、繊細なタッチをだせることです
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
#1 | 約15×2 | 70 | 3 | 33 34 |
#2 角が角ばっているブレードタイプ


同じピン型の#1と比べると全体的に角ばった感じでヘッドが少し長い。
ヘッドが直線的な形状なので、ターゲットラインに対して直角にフェース面を合わせやすく、ラインをイメージしやすくなっています。

打感は#1と同じでソフトな感触ですがしっかり反発。
ブレードが長く直線的なのでフェース面をストレートに動かすイメージが出やすい。
ヘッド形状の微妙な違いですが見た目の好みで#1か#2を選ぶといいでしょう。
#1同様、長所はオーソドックスで構えやすい、距離感の出しやすさ、繊細なタッチをだせること。

フェースの長さが#1より少し長く、形状がシャープ
カップまでのラインがはっきり出しやすいモデルです
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
#2 | 約15×2 | 70 | 3 | 33 34 |


DOUBLE WIDE 幅広ブレードタイプ


ピン型モデルのワイドバージョン。
構えやすい形状ながら芯の広い優れもの。
この大きさになればネックの三角は気になりません。
重量感を感じ、打感が鈍感なため、距離感はピン型#1、#2よりだしにくい。
上田桃子プロ仕様モデル。


フェース面を直線的に動かすイメージがでやすく、インパクト時の多少の芯のズレなら出球は真っすぐ出てくれます。
ストローク中のヘッド挙動が安定していて抜群の安心感。
ボールの回転がよく、ちょっとした芝目にも負けない印象です。

座りがよく構えやすい
ピン型モデルを使いたいが、やさしさも欲しいゴルファーにピッタリ
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
DOUBLE WIDE | 約10×2 | 70 | 3 | 33 34 |
DOUBLE WIDE CS 幅広ブレードタイプ センターシャフト


ダブルワイドパターのセンターシャフトバージョン。
トライビームシリーズ唯一のフェースバランスパターです。
構えやすい形状ながら芯の広い優れもの。
ネックもデザインのようにしっくりきます。
重量感を感じるため、距離感はピン型#1、#2よりだしにくい。
鈍感なタイプ。

フェース面を直線的に動かすイメージがダブルワイドパターよりもさらにでやすく、インパクト時のひっかけがでません。
ストローク中のヘッド挙動が安定していて抜群の安心感。
芯も広いのでミスヒットにおいても寛容です。

フェースバランスのためヘッドの直進性が強い
ショートパットをひっかけるゴルファーにピッタリです
個人的にはこのモデルが一番好き
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
DOUBLE WIDE CS | 約10×2 | 70 | 3 | 33 34 |
6M マレットタイプ


操作性に優れたかまぼこ型のブレード。
ピン型#1のヘッドよりフェース長は短くコンパクト。
L字マレットのような風貌なのに安定感のある方向性。
このタイプのヘッド形状はネック三角が少し気になります。
インパクトの打感、打音を感じやすく繊細なタッチが可能です。
ヘッドが軽く感じるので、飛びすぎを怖がらずしっかりインパクトするイメージがでます。


形状的には難しそうに感じるかもしれませんが、三角ネックがここでも活躍。
多少の打点のずれはカバーしてくれます。
トゥ側が少し大きくなっているのでヘッドが返りにくく、ひっかけの心配がありません。

感覚派の小型マレットパターが安心感のあるモデルに!
操作性の高いすぐれものです
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
#2 | 約10×2 | 70 | 3 | 33 34 |
#7 人気の角型


オデッセイシリーズでは欠かせない形状#7。
方向安定性に優れ、打点も広い。
ラケットホーゼルもヘッドデザインのようで自然。
2本の角上の白いサイトラインとトップブレード上のサイトラインでターゲットをしっかり狙います。


トップブレードが少し厚めなのでインパクトの感触は少し鈍感です。
ヘッド自体が直線的に動き、オートマチックタイプのパターなので真っすぐ強めのタッチが合います。
ヘッドに任せて振り子のようにストロークすると上手くいきます。

入りだしたら止まらない人気の#7番です。
モデル名 | ソールウェイト(g) | ライ角(度) | ロフト角(度) | シャフト長(インチ) |
# | 約15×2 | 70 | 3 | 33 34 |
まとめ 評価


全モデルにSTROKE LABシャフトが採用。
オデッセイによれば、このシャフトによりテンポ、スイングアーク、フェースインパクトの「安定性」がさらに向上したという。
トライビームパターには6種類のヘッドがあります。
個人的な感想ですが、ダブルワイドセンターがもっとはっきりセンターシャフトだったらよかったのに(ダブルワイドと見分けがつきにくい)と思うのですが…
#1、#2パターは微妙なヘッド形状の違いです。
見た目の好みに合わせて選んでください。
ダブルワイドは現在人気の形状。
ターゲットに対し構えやすく、安定性も高い。
6Mは小型マレット。
打感を感じやすく距離感がだしやすい。
#7は人気の角型。
ヘッドが直線的に動いてくれるので方向性が抜群。

個人的な感想ですが、すべてのモデルで芯の広さを感じました
少しくらいヒールに当たろうがトゥに当たろうが構わずまっすぐ転がります
ラケットホーゼルが構えた時に少し気になりますが、この商品はあくまで機能重視。
性能的に真っすぐ転がる要素がたっぷりのパター。
ヒット商品になるでしょうね。
6種類のパター、個人的な感想
繊細なタッチ | ひっかけにくさ | 芯の広さ | ヘッドの直進性 | |
#1 | ◎ | △ | △ | △ |
#2 | ◎ | △ | △ | △ |
ダブルワイド | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
ダブルワイドセンター | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
6M | ◎ | 〇 | △ | △ |
#7 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |

#1 #2のヘッドカバー


ダブルワイド ダブルワイドセンターのヘッドカバー


6Mのヘッドカバー


#7のヘッドカバー


最後までお付き合いいただきありがとうございました。