23年前、私を飛ばし屋にしてくれた「DUO」が帰ってきた。
正直に言います。
製品名を見た瞬間、手が止まりました。
「DUO」——この名前は、私にとって特別な響きを持っています。
今から23年前、2003年2月に発売されたプロギアの「TR340 DUO、TR-X 370 DUO」。
ヘッド体積340cc、370cc、当時としては先進的なカーボンクラウン(CFRP)をいち早く採用し、高打ち出し・低スピンで本当によく飛んだ、高反発時代を代表する名器でした。
プロギアの歴史の中でも「圧倒的な支持を得た」ドライバーです。
実は私自身、当時このDUOを使っていました。ティーショットがよく飛んで、ラウンドが楽しくて仕方なかったのを、今でもはっきり覚えています。

……まあ、あの頃の私は今より23歳も若かったわけで、飛んでいたのはクラブのおかげだけではないかもしれませんが(笑)


その「DUO」の名前を継いで、2026年7月10日、まったく新しい設計で帰ってきたのが今回の「RS DUOドライバー」です。
RS DUOドライバーは「RS」「RS F」「RS MAX」の3種類あります。
他のRS DUOドライバーついての詳細は↓記事をご覧ください
結論:このドライバーの反発は「並じゃない」


先に結論をお伝えします。
RS DUOドライバーの最大の魅力は、反発性能が並じゃない(半端ない)ことです。
ただ、ここは一番ていねいに書かせてください。
23年前の元祖DUOは「高反発」、つまり今のルールでは不適合の時代のモデルでした。
一方、今回のRS DUOは違います。
現在のルールにきっちり適合したうえで、その枠の中で初速を限界まで引き出している——ここに今のモデルとしての凄みがあります。
ルールを超えて飛ばしているのではなく、ルールの中で「ここまで出せるのか」と唸らされる1本なのです。

それを支えているのが、後ほど詳しく解説する「4層複合構造DUOフェース」。
24年モデル比で約7%の薄肉化、前モデル比で飛距離エリアが1.3倍に拡大しています。
フェースが薄くよくしなり、しかも芯を外しても初速が落ちにくい。
だからこそ“並じゃない”飛びが生まれるわけです。
実際、私の周りのアスリートゴルファーに試打してもらったところ、軒並み自分のエースドライバーより10ヤード前後飛距離を伸ばしました。
正直、私がRS DUOに強く興味を持ったのもここです。
メーカーの発表資料だけなら「また新しい技術が出たのか」で終わります。
しかし実際に結果が出ているのを見ると、フィッターとして無視できませんでした。
RS DUOドライバーはこんなゴルファーにおすすめ
・飛距離低下に悩む40代~60代
・つかまりがよく、飛ぶドライバーが欲しい
・ミスヒット時の飛距離ロスを減らしたい
・ヘッドスピードに自信がない
このドライバー、あなたに合う? 30秒でチェック
RS DUOは「つかまえて、やさしく、強く飛ばしたいゴルファー」のためのドロー型ドライバー。逆に、自分でフェードに叩いて曲げたいタイプには不向きです。3つの質問に答えると、あなたに合うか、そして合うなら「ロフト・フレックス・シャフト」の目安が分かります。
まず、飛距離の目安を教えてください
※7番アイアンのロフトはクラブによって異なります(30〜32度程度を想定)
RS DUOドライバーを実際に打ってみた(試打インプレ)


ヘッドスピード42.9m/s ロフト10.5 Diamana FOR PRGRシャフト フレックスSR

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
| 1球目 | 42.5 | 1.47 | 13.5 | 2878 | -382 | 228 | 244 |
| 2球目 | 43.7 | 1.44 | 13.0 | 2406 | -178 | 227 | 248 |
| 3球目 | 42.6 | 1.46 | 12.6 | 2780 | -41 | 226 | 245 |
| 平均 | 42.9 | 1.46 | 13.0 | 2688 | -200 | 227 | 246 |
光沢のあるスッキリしたデザインのクラウンで構えやすい。
フェースアングルはストレート、ややディープな美しいヘッド形状です。
インパクトでボールが喰いつき、フェースに乗っている感があります。
ボールを潰すのではなく、フェースがたわむ。
これが「4層複合構造DUOフェース」、いい打感です。
ヘッドスピードの平均42.9m/sで飛距離246ヤード。凄い、よく飛んでいます。
バックスピンを減らして飛ばすのではなく、インパクトのボール初速で飛ばしています。
RS DUOヘッドはつかまりもよく、軽くドローがかかってランも多い。
スライサーでも安心して使えます。
ヘッドスピード44.8m/s ロフト10.5 VENTUS FOR PRGRシャフト フレックスS

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
| 1球目 | 45.1 | 1.43 | 9.2 | 2656 | -117 | 227 | 253 |
| 2球目 | 43.8 | 1.47 | 13.4 | 2139 | -354 | 230 | 253 |
| 3球目 | 45.4 | 1.44 | 11.8 | 2512 | -336 | 238 | 259 |
| 平均 | 44.8 | 1.44 | 11.5 | 2436 | -269 | 232 | 255 |
ヘッドスピードの平均44.8m/sで飛距離256ヤード、素晴らしい。
打ち出し角はそれほど高くはありません。とにかく初速がはやい。
ヘッドスピードが43.8m/sの時でも253ヤード、驚異的な初速の速さです。
このドライバーはヘッドスピードの速いゴルファーだけが恩恵を受けるのではなさそうですね。

この弾きは本物です
しかしRS DUOドライバーはつかまりが強いので、ドローヒッターはRS F DUOドライバーがいいでしょう
スペック一覧


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド体積 | 450cc |
| ロフト角 | 9° / 10.5° |
| ライ角 | 57° |
| 弾道タイプ | ドロー |
| 純正シャフト | VENTUS FOR PRGR(S:57g / SR:53g)/ Diamana FOR PRGR(S:50g / SR:46g / R:43g) |
| 総重量 | 300〜315g |
| クラブ長 | 45.5インチ |
| 調整機能 | Xカートリッジ(4方向可変・ロフト/ライ調整)+ウェイト調整 |
| フェース | 塗装/CFRP/チタン |
| ボディ素材 | チタン(Ti-8Al-1V-1Mo) |
| 価格 | ¥107,800(税込) |
| 発売日 | 2026年7月10日 |
460ccが主流の今、あえて450ccに抑えてきたのもポイントです。
少しだけ小ぶりにすることで、見た目の引き締まりと操作性を確保しつつ、寛容性は技術で担保する——「ただ大きくしてやさしくする」のとは違う、考え抜かれたバランスだと感じます。
「4層複合構造DUOフェース」を分かりやすく解説

このドライバーを語るうえで外せないのが、特許出願中の「4層複合構造DUOフェース」です。
ざっくり言うと、チタンとカーボンという性質の違う2つの素材を組み合わせて、フェースを多層構造にしたもの。
これが「DUO(2つ)」の名前の由来です。
なぜこれが効くのか。
チタンは強くて反発に優れる一方、重い。カーボンは軽くてしなる。
この2つを組み合わせることで、フェースを薄く・軽くしながら、よく動く(=高初速の)フェースを作れるわけです。
24年モデルから約7%も薄くできたのは、この複合構造があってこそ。
さらにカーボンフェースの表面にはブラスト処理とスコアラインが施されています。
これは雨の日などウェットコンディションでも、水を弾き・排水して、フェースとボールの食いつきを保つための工夫。
雨でも初速が落ちにくいというのは、スコアを崩したくないゴルファーには地味に効いてくるポイントです。
フィッター視点|調整機能とシャフト選びがカギ


弾道コントロールシステム「Xカートリッジ」

RS DUOには、弾道コントロールシステム「X(クロス)カートリッジ」(4方向可変・特許出願中)が搭載されています。
ロフト角とライ角を変えることで弾道を調整でき、季節やコース、その日のコンディションに合わせて“自分仕様”に合わせ込めるのが強みです。
さらにウェイトを替えればクラブバランス(振り心地)も調整できます。
ヘッド・シャフト・ウェイトが着脱できる可変機構付きクラブなので、買ったあとも自分の球に合わせて育てられる——ここはフィッターとして心強いポイントです。
「調整機能=上級者のもの」と思われがちですが、逆です。
出た球のクセを、あとから補正できるのが最大のメリットです。
ウェイト調整で「振り心地」を合わせる

ロフトやライが「弾道」の調整だとすれば、ウェイトは「振り心地・タイミング」の調整です。
ヘッドのウェイトを替えることで、クラブバランス(振り心地)を変えられます。
「飛距離が出ない=軽くして速く振る」と考えがちですが、実は少し重めにしてタイミングが合った方が、芯に当たって結果的に飛ぶゴルファーも多いです。
ここは体感が人それぞれなので、試打で軽・重の両方を振り比べてみてください。
まさに「自分に合うスペックを選べば伸びる」の核心部分です。
シャフトは2種類|キャラがはっきり違う
RS DUOは純正で2種類のシャフトが選べます。ここはフィッターとして特に注目してほしいところです。
Diamana FOR PRGR


Diamana FOR PRGR(S:50g / SR:46g / R:43g)
適応ゴルファー
- フレックスR
ドライバーのヘッドスピード38~40m/s
ロフト30~32度(7番相当)のアイアンの飛距離145ヤード以下 - フレックスSR
ドライバーのヘッドスピード40~42m/s
ロフト30~32度(7番相当)のアイアンの飛距離140~155ヤード - フレックスS
ドライバーのヘッドスピード42~44m/s
ロフト30~32度(7番相当)のアイアンの飛距離150ヤード以上
先端剛性を下げることでつかまりを良くし、軽快に振り抜けるタイプ。
楽につかまえたい・ヘッドスピードを上げたいゴルファー向け。
VENTUS FOR PRGR


VENTUS FOR PRGR(S:57g / SR:53g)
適応ゴルファー
- フレックスS
ドライバーのヘッドスピード44~47m/s
ロフト30~32度(7番相当)のアイアンの飛距離155ヤード以上 - フレックスSR
ドライバーのヘッドスピード42~44m/s
ロフト30~32度(7番相当)のアイアンの飛距離150ヤード以上 - 重量感のあるシャフトが好み
- フックを防ぎたい
- 球のふけ上がりを防ぎたい
重量感がありながら、癖のない剛性でしっかり振り抜けるタイプ。
叩いていきたいゴルファー向け。
同じヘッドでも、シャフトとロフトの組み合わせで結果はガラッと変わります。
試打のときは1本だけでなく、複数のスペックを打ち比べてみてください。
どんなゴルファーに合う/合わないか
合うゴルファー
- つかまえて、やさしく、強く飛ばしたいゴルファー
- 芯を外しても飛距離を落としたくないゴルファー
- 調整機能やシャフト選びで、自分に合わせて詰めたいゴルファー
合いにくいゴルファー
- 強いフェードで叩いて曲げたいゴルファー → 同シリーズの「RS F」が候補
- とにかく曲がりにくさ最優先のゴルファー → 「RS MAX」が候補
RS DUOシリーズ3機種の選び分け
今回のRS DUOシリーズは、弾道キャラの違う3機種展開です。
迷ったらここを参考にしてください。

| 機種 | 弾道キャラ | 向いているゴルファー |
|---|---|---|
| RS(DUO) | ドロー・操作性と寛容性の両立 | つかまえて飛ばしたいゴルファー |
| RS F | フェード・しっかり叩ける | 左を消したい中〜上級ゴルファー |
| RS MAX | 最大級の寛容性・まっすぐ | 直進性・やさしさ最優先のゴルファー |
「しっかりつかまえたい」ならRS、「自分で球を操作したい」ならRS F、「とにかくまっすぐ」ならRS MAX、という選び方が分かりやすいと思います。
RS F DUOドライバーの試打レビューについては↓記事をご覧ください
よくある質問
- Q23年前のDUO(TR-X 370 DUO)と中身は同じですか?
- A
いいえ、まったくの別物です。受け継いでいるのは「DUO」という名前と、複数素材を使う設計思想だけ。元祖は高反発(非適合)時代のモデル、今回はルール適合モデルです。
- Q高反発ドライバーですか?
- A
いいえ。現在のルールに適合した、競技でも使えるドライバーです。そのうえで初速性能を限界まで引き出しています。
- Qヘッドスピードが速くなくても合いますか?
- A
軽量のDiamana FOR PRGR(R:43gまで)が選べるので、幅広いゴルファーに対応します。試打で複数スペックを比べるのがおすすめです。
まとめ|「適合の中で、ここまで出せるのか」


RS DUOドライバーは、23年前の名器「DUO」の名を継ぎながら、中身はまったくの別物へと進化した一本でした。
高反発だったあの頃とは違い、今回は現在のルールにきっちり適合したうえで、その枠の中で初速を限界まで引き出している。
「適合の中で、ここまで反発を出せるのか」——これが私の率直な第一印象です。
飛びの土台にあるのは、チタンとカーボンを組み合わせた4層複合構造の「DUOフェース」。
薄くよく動くフェースが、芯を外しても初速を落とさず、“並じゃない”飛びを生みます。
さらにストレートなフェースアングルと扱いやすい450ccヘッドで、つかまえて・やさしく・強く飛ばせる。
ドローで飛ばしたいゴルファーに、しっかり応えてくれる設計です。


そして、このクラブの本当の価値は「自分に合わせられること」にあります。
Xカートリッジでロフト・ライを、ウェイトで振り心地を、2種類の純正シャフトでつかまりと振り抜けを——自分の球に合わせて細かく詰められます。
私の周りのアスリートゴルファーが軒並み10ヤード伸ばせたのも、“自分に合うスペック”で打ったから。裏を返せば、合わせ込むほど結果が出るクラブだということです。
RS DUOシリーズは、弾道キャラの違う3機種展開。
つかまえて飛ばしたいなら「RS DUO」、まっすぐ最優先なら「RS MAX」、叩いて操作したいなら「RS F」。
気になっているゴルファーは、ぜひ試打で“自分仕様”を見つけてみてください。
私自身も実際に打ち込んで、この記事に試打インプレを追記していく予定です。
前作モデル「RS Xドライバー」については↓記事をご覧ください




