「左さえ気にしなければ、もっと振れるのに」
フィッターを25年やってきて、この言葉を何百回聞いたか分かりません。
飛ばせる力は持っているのに、左の池やOBが頭をよぎって、最後の一振りにブレーキがかかる——そんなアスリートゴルファーを、私は数え切れないほど見てきました。
23年前の名器「DUO」の名を継いで2026年に帰ってきた新シリーズ。
その中で、思いきり叩けるゴルファーのために用意された1本が、今回の「RS F DUOドライバー」です。
RS DUOシリーズは「RS」「RS F」「RS MAX」の3機種展開。
その中でRS Fは、キャッチコピーが示すとおり——
「しっかり叩けて、強く飛ばせる」
つかまえて飛ばす標準の「RS DUO」に対して、RS Fは左を消して、自分で球を操作したい中〜上級ゴルファーに照準を合わせたモデルです。

いつも左を警戒しているゴルファーにおすすめです
しっかりつかまえてもフックしない
ドローヒッターの私が推奨します🤭
他のRS DUOドライバーの詳細レビューは↓記事をご覧ください
結論:RS F DUOは「左を消して振り切れる」1本


先に結論をお伝えします。
RS F DUOの魅力は、思いきり叩いても左に引っかからない安心感と、その上でDUOフェース由来の”並じゃない”初速を両立させていることです。
同じDUOシリーズでも、標準の「RS DUO」はつかまりが強く、ドローで飛ばすキャラでした。
一方このRS Fは、
- フェードバイアス設計のヘッド
- ライ角56°のフラット設計
- シャフト先端剛性の強化
という設計で、左へのミスを抑え込む方向に振り切っています。
だからこそ、左を気にせずフルスイングできる。
ブレーキを踏まずに振り切れるから、結果として強い球で飛ばせるわけです。


そして飛びの土台は、RS DUOと共通の「4層複合構造DUOフェース」。
24年モデル比で平均7%の薄肉化、最厚部は16%の軽量化を実現し、ルールに適合した枠の中で初速を限界まで引き出しています。
「左を消す」と「飛ばす」は普通トレードオフですが、それを両立させにきたのがRS Fだと私は見ています。
RS F DUOはこんなゴルファーにおすすめ
- 左のミス(引っかけ・チーピン)を消して振り切りたいゴルファー
- しっかり叩いて、強い球で飛ばしたい中〜上級ゴルファー
- つかまり過ぎるドライバーで、球がフケ上がる・左に行くのが悩みのゴルファー
- バックスピンが減りすぎないのでドロップや右にすっぽ抜けがない
RS F DUOドライバーを実際に打ってみた(試打インプレ)


ヘッドスピード 平均42.7m/s ロフト10° TOUR AD FOR PRGRシャフト フレックスSRで試打

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1球目 | 42.3 | 1.46 | 14.1 | 1897 | -317 | 216 | 240 |
| 2球目 | 42.5 | 1.46 | 12.2 | 1917 | -144 | 213 | 241 |
| 3球目 | 43.2 | 1.47 | 11.6 | 2017 | -335 | 219 | 247 |
| 平均 | 42.7 | 1.46 | 12.6 | 1944 | -265 | 216 | 243 |
ヘッドスピード平均42.7m/sで飛距離243ヤード、よく飛んでいます。
しっかりつかまえて打ったのですが、ほとんど左に巻かない。
同じ打ち方でRS DUOドライバーを打つと強めのフックになってしまいます。
それくらい、フッカー、ドローヒッターには安心の「RS Fドライバー」。
打感は「4層複合構造DUOフェース」の影響でしょう、独特な柔らかさを持った心地よい感触。
初速性能は驚くほど速いのに、弾き感はおとなしめです。
ヘッドスピード平均43.3m/s ロフト10° TOUR AD FOR PRGRシャフト フレックスSで試打

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1球目 | 43.3 | 1.47 | 11.4 | 3145 | -138 | 234 | 251 |
| 2球目 | 43.3 | 1.47 | 12.4 | 2666 | -275 | 232 | 251 |
| 3球目 | 43.4 | 1.46 | 13.0 | 2408 | -143 | 230 | 250 |
| 平均 | 43.3 | 1.47 | 12.3 | 2740 | -185 | 232 | 251 |
ヘッドスピード平均43.3m/sで飛距離251ヤード、凄くないですか?
腰を痛めているため、ヘッドスピードがあまり上がらないのですが、この飛距離。
初速が速く、効率的に飛距離を出しています。
この反発性能の高さは本物。
ヘッドスピードが速くて飛ぶのは当たり前。
これはクラブの力で飛んでいるのです。
純正TOUR AD FOR PRGRシャフトはフレックスSで58g。
先端剛性が高く、叩いてもシャフト先端が走りすぎない。
総重量が315gなので、最近のドライバーの中ではやや重めです。

ドローヒッターの私にとってはぴったりのドライバー
左に行かない、打点も広い、そしてよく飛ぶ
今出ているドライバーの中ではトップクラスの反発性能です
スペック一覧


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド体積 | 445cc |
| ロフト角 | 10° |
| ライ角 | 56°(フラット設計) |
| 弾道タイプ | フェード(フェードバイアス設計) |
| 長さ | 45.5インチ |
| 総重量 | S 315g/SR 310g |
| バランス | D-3.5 |
| 純正シャフト TOUR AD FOR PRGR | オリジナルカーボン(S=M-43/SR=M-40)の2フレックス |
| 調整機能 | Xカートリッジ(4方向可変・ロフト/ライ調整)+ウェイト調整 |
| フェース | 4層複合構造DUOフェース(チタン&カーボン・特許出願中) |
| 価格 | ¥107,800(税込) |
| 発売日 | 2026年7月10日 |
標準のRS DUOが450ccなのに対し、RS Fは445ccとさらにわずかに小ぶり。
ライ角も標準57°に対して56°のフラット設計です。
この「ほんの少し小さく、ほんの少しフラット」という差が、操作性と、左を消す性能につながっています。
数字の差はわずかですが、叩きにいくゴルファーほど、この違いをはっきり感じるはずです。
「4層複合構造DUOフェース」を分かりやすく解説

このドライバーの飛びを支えているのが、特許出願中の「4層複合構造DUOフェース」です。
ざっくり言うと、チタンとカーボンという性質の違う2つの素材を組み合わせて、フェースを多層構造にしたもの。これが「DUO(2つ)」の名前の由来です。
なぜこれが効くのか。
- チタン:強くて反発に優れる。ただし重い。
- カーボン:軽くて、よくしなる。
この2つを組み合わせることで、フェースを薄く・軽くしながら、よく動く(=高初速の)フェースを作れるわけです。
PRGRのnablaフェース技術により、24年モデルから平均7%の薄肉化、最厚部は16%の軽量化を実現。
フェースが薄くよくしなるから、芯を外しても初速が落ちにくい——これが”並じゃない”飛びの正体です。


さらにカーボンフェースの表面にはショットブラスト処理とスコアラインが施されています。
これは雨の日などウェットコンディションでも、水を弾き・排水して、フェースとボールの食いつきを保つための工夫。
雨でも初速が落ちにくいというのは、スコアを崩したくないゴルファーには地味に効いてくるポイントです。
フィッター視点|叩けるのに、なぜ左に行きにくいのか


RS Fが「叩けるのに左に行きにくい」のには、ちゃんと理由があります。
ポイントのひとつがシャフトの先端剛性です。
先端が硬いシャフトは、インパクトでヘッドが返り過ぎるのを抑えてくれます。
つまり、強く叩いてもフェースが急に閉じない。
ここに、フェードバイアスのヘッド形状とフラットな56°のライ角が組み合わさることで、左のミスが出にくくなっているわけです。
「叩くと左に引っかかる」ゴルファーの多くは、ヘッドが返り過ぎているのが原因。
RS Fはその返りをクラブ側で抑えてくれるので、安心してフルスイングできる——これがフィッターとして一番評価したいポイントです。
弾道コントロールシステム「Xカートリッジ」

RS Fにも、弾道コントロールシステム「X(クロス)カートリッジ」(4方向可変・特許出願中)が搭載されています。
ロフト角とライ角を変えることで弾道を調整でき、季節やコース、その日のコンディションに合わせて”自分仕様”に合わせ込めます。

ヘッド・シャフト・ウェイトが着脱できる可変機構付きクラブなので、買ったあとも自分の球に合わせて育てられる——ここはフィッターとして心強いポイントです。
「調整機能=上級者のもの」と思われがちですが、逆です。
出た球のクセを、あとから補正できるのが最大のメリットです。
純正シャフト TOUR AD FOR PRGR



RS Fの純正シャフトはオリジナルカーボン1種類で、フレックスはS(M-43)とSR(M-40)の2つが用意されています。
叩いていくモデルにふさわしく、無駄に動かず左を抑えてくれる、素直な性格のシャフトです。
| シャフト重量(g) | 58 | 53 |
|---|---|---|
| シャフトトルク(°) | 5 | 5.6 |
| シャフトKP | MH | |
| グリップ | 重量:50、径:59、コード:無、バックライン:無 | |
- S(M-43):ヘッドスピード43m/s〜、しっかり叩いていきたいゴルファー向け。
- SR(M-40):ヘッドスピード41〜44m/s、もう少し軽快に振りたいゴルファー向け。
さらに、もっと詰めたいゴルファーには別注シャフトという選択肢もあります。
PRGRの「VENTUS FOR PRGR」「Diamana™ FOR PRGR」といった人気シャフトが別注で選べるので、純正で物足りなさや合わなさを感じたら、ここでいくらでも合わせ込めます。
RS F DUOドライバー どんなゴルファーに合う/合わないか
合うゴルファー
- 左のミスを消して、思いきり叩いて飛ばしたい中〜上級ゴルファー
- 強い球で、自分から球筋を作っていきたいゴルファー
- つかまり過ぎるドライバーで、左・フケ上がりに悩んでいるゴルファー
合いにくいゴルファー
- つかまえて、やさしく飛ばしたいゴルファー → 標準の「RS DUO」が候補
- とにかく曲がりにくさ・直進性を最優先したいゴルファー → 「RS MAX」が候補
RS DUOシリーズ3機種の選び分け
今回のRS DUOシリーズは、弾道キャラの違う3機種展開です。迷ったらここを参考にしてください。

| 機種 | 弾道キャラ | 向いているゴルファー |
|---|---|---|
| RS(DUO) | ドロー・操作性と寛容性の両立 | つかまえて飛ばしたいゴルファー |
| RS F | フェード・しっかり叩ける | 左を消したい中〜上級ゴルファー |
| RS MAX | 最大級の寛容性・まっすぐ | 直進性・やさしさ最優先のゴルファー |
「しっかりつかまえたい」ならRS、「自分で球を操作したい・左を消したい」ならRS F、「とにかくまっすぐ」ならRS MAX、という選び方が分かりやすいと思います。
よくある質問
Q. RS F DUOは上級者専用ですか?
A. いいえ。確かに「叩けるゴルファー」向けの設計ですが、左のミスを抑えてくれるので、「叩くと左に行く」のが悩みの平均的なゴルファーにも合います。むしろ、つかまり過ぎるドライバーで苦労しているゴルファーこそ試す価値があります。
Q. 標準のRS DUOと、どちらを選べばいいですか?
A. つかまえて飛ばしたいならRS DUO、左を消して叩きたいならRS Fです。ドローヒッターやスライスに悩むゴルファーはRS DUO、フックや引っかけ・フケ上がりに悩むゴルファーはRS Fが合いやすいです。
Q. 純正以外のシャフトは選べますか?
A. 選べます。「VENTUS FOR PRGR」「Diamana™ FOR PRGR」などが別注で用意されています。まず純正のS/SRで試して、合わなければ別注で詰めていくのがおすすめです。
Q. 高反発ドライバーですか?
A. いいえ。現在のルールに適合した、競技でも使えるドライバーです。そのうえで、DUOフェースで初速性能を限界まで引き出しています。
まとめ 「振り切れるから、強い球が出る」


RS F DUOドライバーは、DUOシリーズの中で「左を消して、思いきり叩きたいゴルファー」のために用意された1本でした。
ドライバー選びで一番もったいないのは、道具のせいで振り切れないことだと私は思っています。
飛ばす力があるのに、左のOBが頭をよぎってスイングが緩む。
緩むからタイミングが狂い、かえって曲がる——この悪循環にはまっているアスリートゴルファーを、私は本当にたくさん見てきました。
RS Fは、まさにその悪循環を断ち切るために設計されたクラブです。


飛びの土台にあるのは、チタンとカーボンを組み合わせた4層複合構造の「DUOフェース」。
薄くよく動くフェースが、芯を外しても初速を落とさず、強い球を生みます。
ルールに適合した枠の中で、ここまで反発を引き出してくるあたりに、23年前の名器「DUO」の名を継ぐだけの説得力を感じます。
そして、その飛びをフェードバイアスのヘッド・56°のフラットライ・先端の硬いシャフトという3点セットが、しっかり左に行かせない。
だから、安心してフルスイングできる。
振り切れるから、強い球が出る。
RS Fの本質は、この一言に尽きます。
つかまえて飛ばしたいなら「RS DUO」、まっすぐ最優先なら「RS MAX」、そして叩いて操作したいなら「RS F」。
「左が怖くて振り切れない」——その一点で長年ブレーキを踏んできたゴルファーには、ぜひ一度、思いきり振ってみてほしい1本です。
標準モデル「RS DUOドライバー」のレビューはこちら↓
👉 PRGR RS DUOドライバー試打レビュー|反発は並じゃない新作
やさしくまっすぐ飛ばす「RS MAX DUOドライバー」のレビューはこちら↓
👉「RS MAX DUOドライバー」やさしくまっすぐ飛ぶ最大級のやさしさ



