結論:3機種は「飛距離」ではなく「弾道キャラ」で選ぶ






「RS DUOドライバー、結局どれを選べばいいの?」
プロギアのRS DUOシリーズ(RS DUO/RS F DUO/RS MAX DUO)を3機種とも試打し終えて、まずはっきりお伝えしたいことがあります。
3機種の総飛距離は、ほとんど変わりません。

ゼロを基準にした目盛りです。
棒の長さがほぼ揃っているのが分かります。
255ヤード・251ヤード・251ヤード。差は4ヤードです。
3機種とも同じ「4層複合構造DUOフェース」を積んでいるので、これは当然といえば当然の結果でした。
初速を生む部分が共通なのだから、飛距離も揃います。
では何で選ぶのか。
答えは弾道キャラです。私は3本のレビューで、それぞれこう書いてきました。
| 機種 | 弾道キャラ | 向いているゴルファー |
|---|---|---|
| RS DUO | ドロー・操作性と寛容性の両立 | つかまえて飛ばしたいゴルファー |
| RS F DUO | フェード・しっかり叩ける | 左を消したい中〜上級ゴルファー |
| RS MAX DUO | 強い直進性・最大級の寛容性 | まっすぐ・やさしさ最優先のゴルファー |
この記事では、3機種の実測データを並べて、この弾道キャラの違いがどう数字に出ているのかを見ていきます。
最後に選び分けをまとめました。
3機種の位置づけ
先に全体像を1枚にまとめます。横軸が「つかまり」、縦軸が「自分で操作するか、まっすぐ運ぶか」です。

RS F DUOだけが左側=左を消す方向。
RS DUOとRS MAX DUOはどちらもつかまる方向で、違いは操作性か直進性かにあります。
ここが一番の勘どころです。
RS DUOとRS MAX DUOは、どちらも「つかまる」クラブ。
この2つを分けているのは、つかまりではなく「自分で操作したいか、まっすぐ運びたいか」です。
そしてRS F DUOだけが、左を消す方向にはっきり離れています。
スペック比較
| 項目 | RS DUO | RS F DUO | RS MAX DUO |
|---|---|---|---|
| ヘッド体積 | 450cc | 445cc | 460cc |
| ロフト角 | 9° / 10.5° | 10° | 9° / 10.5° |
| ライ角 | 57° | 56° (フラット設計) | 58° |
| 弾道タイプ | ドロー | フェード | ストレート |
| クラブ長 | 45.5インチ(3機種共通) | ||
| 総重量 | 300〜315g | S 315g SR 310g | 300〜314g |
| 純正シャフト | VENTUS Diamana | TOUR AD | VENTUS Diamana |
| 調整機能 | Xカートリッジ(4方向可変・ロフト/ライ調整)+ウェイト調整 | ||
| フェース | 4層複合構造DUOフェース(チタン&カーボン・特許出願中) | ||
| 価格(税込) | ¥107,800(3機種共通) | ||
| 発売日 | 2026年7月10日 | ||
体積とライ角に注目してください。
RS F DUO 445cc / 56° → RS DUO 450cc / 57° → RS MAX DUO 460cc / 58°
ヘッドが大きくなるほど、ライ角がアップライトになっていきます。
RS Fだけがフラットな56°で、これが「左を消す」設計の一部になっています。
実測データ|3機種を打ち比べた数字

私が実際に打った数字を、機種ごとに全部並べます。
RS DUO の実測
| 項目 | Diamana SR 10.5° | VENTUS S 10.5° |
|---|---|---|
| ヘッドスピード | 42.9 m/s | 44.8 m/s |
| ミート率 | 1.46 | 1.44 |
| 打ち出し角 | 13.0° | 11.5° |
| バックスピン | 2,688 rpm | 2,436 rpm |
| サイドスピン | -200 | -269 |
| キャリー | 227 y | 232 y |
| 総飛距離 | 246 y | 255 y |
RS F DUO の実測
| 項目 | TOUR AD SR 10° | TOUR AD S 10° |
|---|---|---|
| ヘッドスピード | 42.7 m/s | 43.3 m/s |
| ミート率 | 1.46 | 1.47 |
| 打ち出し角 | 12.6° | 12.3° |
| バックスピン | 1,944 rpm | 2,740 rpm |
| サイドスピン | -265 | -185 |
| キャリー | 216 y | 232 y |
| 総飛距離 | 243 y | 251 y |
RS MAX DUO の実測
| 項目 | Diamana SR 10.5° | VENTUS S 10.5° |
|---|---|---|
| ヘッドスピード | 42.2 m/s | 44.7 m/s |
| ミート率 | 1.46 | 1.43 |
| 打ち出し角 | 11.1° | 9.5° |
| バックスピン | 3,021 rpm | 2,794 rpm |
| サイドスピン | -247 | -382 |
| キャリー | 221 y | 226 y |
| 総飛距離 | 241 y | 251 y |
※サイドスピンのマイナスはフック回転を示します。
※各機種の2列はシャフトが違い、ヘッドスピードも変わっています。シャフトの優劣を比べるための数字ではなく、それぞれの組み合わせで出た結果としてご覧ください。
違い①|つかまりは、RS F DUOだけが別物
3機種のサイドスピン(フック回転の量)を並べます。
私はドローヒッターなので、どの機種でもフック回転が出ています。

RS F DUOだけが明確に少ない。
RS DUOとRS MAX DUOはどちらもしっかりフック回転が入っています。
それぞれを打ったときに書いたメモを、そのまま載せます。
「しっかりつかまえて打ったのですが、ほとんど左に巻かない。同じ打ち方でRS DUOドライバーを打つと強めのフックになってしまいます。それくらい、フッカー、ドローヒッターには安心の『RS F』ドライバー。」
— RS F DUO レビュー より
「RS DUOヘッドはつかまりもよく、軽くドローがかかってランも多い。スライサーでも安心して使えます。」
「しかしRS DUOドライバーはつかまりが強いので、ドローヒッターはRS F DUOドライバーがいいでしょう。」— RS DUO レビュー より
「カットで打ったのですが、スライスは全くかからず、少しドロー回転がかかるつかまりの良さ。少し左に引っかかり気味なのが気になりますが、スライサーにとっては安心感があります。逆にドローヒッターは使いにくいかもしれません。」
— RS MAX DUO レビュー より
つかまりで見た結論
RS DUOとRS MAX DUOは、どちらもつかまるクラブです。
スライスに悩んでいるゴルファーには、この2機種が安心して使えます。
ドローヒッター・フッカーには、RS F DUO。
同じ打ち方をしても左に巻かないのは、3機種の中でRS Fだけでした。
→ ドライバーのスライスはクラブで減らせる|右に行きにくいおすすめ7選
違い②|RS DUOとRS MAXの分かれ目は「操作性か、直進性か」


では、どちらもつかまるRS DUOとRS MAX DUOは、何で選べばいいのか。
レビューでは、こう書きました。
「どちらもやさしい方向ですが、より直進性・方向安定性を最優先するならRS MAX、つかまえてドローで飛ばす操作性も欲しいなら標準のRS DUOです。まっすぐ運びたいゴルファーはRS MAXが合いやすいです。」
— RS MAX DUO レビュー より
この違いは、弾道の数字にも出ています。同じシャフト・同じロフト10.5°で比べたのがこちらです。

RS MAX DUOは打ち出し角が約2°低く、バックスピンは多め。
この組み合わせが直進性につながっています。
RS MAX DUOは、打ち出しが低くてバックスピンが多い。
この数字について、レビューではこう書いています。
「左右のブレがほとんどなく、驚くほど安定しています。初速は速いのですが、バックスピンは思ったほど落ちませんね。RS MAXモデルもRS、RS Fと同様バックスピンを抑えて棒球で飛ばすドライバーではありません。球がドロップする、上がりにくいゴルファーはかなり使いやすいドライバーになるでしょう。このバックスピン量がみそで、左右の曲がり幅を大きく狭めてくれます。」
— RS MAX DUO レビュー より
RS MAX DUOの弾道
バックスピンをあえて削っていないので、球がドロップするゴルファー、上がりにくいゴルファーにも使いやすい1本です。
そしてこのバックスピン量が、左右の曲がり幅を狭めてくれます。
RS MAXの「まっすぐ」は、スピンが支えているということです。
一方のRS DUOは、つかまりの良さに加えて操作性と寛容性を両立させたモデル。自分でドローを打ちたい、球筋を作りたいゴルファーはこちらです。
他メーカーの「曲がらないドライバー」とも比べたいゴルファーは、こちらもどうぞ。
→ 飛距離も方向性も妥協したくないゴルファーへ「本当に曲がらない」ドライバー厳選12選
違い③|RS F DUOだけ、選べるスペックが違う
3機種目の違いは、選べるロフトとシャフトの幅です。ここはRS F DUOだけ、はっきり事情が違います。
| 項目 | RS DUO | RS F DUO | RS MAX DUO |
|---|---|---|---|
| ロフト角 | 9° / 10.5° | 10°のみ | 9° / 10.5° |
| 純正シャフト | VENTUS Diamana | TOUR AD | VENTUS Diamana |
| フレックス | S / SR / R | S / SR | S / SR / R |
RS DUOとRS MAX DUOは、ロフトが2種類、純正シャフトも2種類から選べます。DiamanaならR(43g)まであるので、ヘッドスピードに自信のないゴルファーやシニアのゴルファーにも合わせられます。
対してRS F DUOは、ロフト10°の1種類、純正シャフトはTOUR AD FOR PRGRのみ。
選択肢は狭いのですが、これには理由があります。
「先端が硬いシャフトは、インパクトでヘッドが返り過ぎるのを抑えてくれます。つまり、強く叩いてもフェースが急に閉じない。ここに、フェードバイアスのヘッド形状とフラットな56°のライ角が組み合わさることで、左のミスが出にくくなっているわけです。『叩くと左に引っかかる』ゴルファーの多くは、ヘッドが返り過ぎているのが原因。RS Fはその返りをクラブ側で抑えてくれるので、安心してフルスイングできる。」
— RS F DUO レビュー より
つまりRS F DUOのシャフトは、「左を消す」設計の一部として組み込まれているということです。

この3つがそろって、はじめて「叩いても左に行かない」が成立します。シャフトはその1つです。
純正TOUR AD FOR PRGRの2フレックスは、こう使い分けます。
| フレックス | 重量 | トルク | 目安 |
|---|---|---|---|
| S(M-43) | 58g | 5.0° | ヘッドスピード43m/s〜、しっかり叩いていきたいゴルファー |
| SR(M-40) | 53g | 5.6° | ヘッドスピード41〜44m/s、もう少し軽快に振りたいゴルファー |
もっと詰めたいゴルファーには別注シャフトという選択肢もあります。
「VENTUS FOR PRGR」「Diamana™ FOR PRGR」が別注で選べるので、純正で物足りなさや合わなさを感じたら、ここでいくらでも合わせ込めます。
シャフトの選び方|キャラがはっきり違う


RS DUOとRS MAX DUOは、純正シャフトが2種類から選べます。この2本はキャラがはっきり違います。
| シャフト | 重量 | キャラクター |
|---|---|---|
| VENTUS FOR PRGR | S:57g SR:53g | 重量感がありながら、癖のない剛性でしっかり振り抜けるタイプ。叩いていきたい・球のふけ上がりを抑えたいゴルファー向け |
| Diamana FOR PRGR | S:50g SR:46g R:43g | 先端剛性を下げてつかまりを良くし、軽快に振り抜けるタイプ。楽につかまえたい・ヘッドスピードを上げたいゴルファー向け |
DiamanaはR(43g)まで選べます。ヘッドスピードに自信のないゴルファー、シニアのゴルファーには大きな安心材料です。
→ ヘッドスピード40〜43m/sのゴルファーへ|飛距離アップが狙えるドライバー3選
調整機能|買ったあとも合わせ込める
3機種とも、弾道コントロールシステム「X(クロス)カートリッジ」(4方向可変・特許出願中)を搭載しています。
ロフト角とライ角を変えることで弾道を調整でき、さらにウェイトを替えればクラブバランス(振り心地)も変えられます。
「調整機能=上級者のもの」と思われがちですが、逆です。
出た球のクセを、あとから補正できるのが最大のメリット。
買ったあとも自分の球に合わせて育てられる、というのはフィッターとして心強いポイントです。
どんなゴルファーに合うか|3機種まとめ
RS DUO|つかまえて飛ばしたいゴルファー
| 内容 | |
|---|---|
| 合うゴルファー | つかまえて、やさしく、強く飛ばしたいゴルファー 芯を外しても飛距離を落としたくないゴルファー 調整機能やシャフト選びで、自分に合わせて詰めたいゴルファー |
| 合いにくいゴルファー | 強いフェードで叩いて曲げたいゴルファー(→ RS F) とにかく曲がりにくさ最優先のゴルファー(→ RS MAX) |
実測で総飛距離255ヤードと、3機種で最も良い数字が出たモデルです。
つかまりが良く、軽くドローがかかってランも多い。
スライサーでも安心して使えます。
→ PRGR RS DUOドライバー試打レビュー|反発は並じゃない新作
RS F DUO|左を消して叩きたいゴルファー
| 内容 | |
|---|---|
| 合うゴルファー | 左のミスを消して、思いきり叩いて飛ばしたい中〜上級ゴルファー 強い球で、自分から球筋を作っていきたいゴルファー つかまり過ぎるドライバーで、左・フケ上がりに悩んでいるゴルファー |
| 合いにくいゴルファー | つかまえて、やさしく飛ばしたいゴルファー(→ RS DUO) とにかく曲がりにくさ・直進性を最優先したいゴルファー(→ RS MAX) |
「フェードバイアスのヘッド・56°のフラットライ・先端の硬いシャフト」という3点セットが、しっかり左に行かせません。
だから安心してフルスイングできる。
振り切れるから、強い球が出る——RS Fの本質はこの一言に尽きます。
→ PRGR RS F DUOドライバー試打レビュー|左を消して叩ける1本
RS MAX DUO|まっすぐ・やさしさ最優先のゴルファー
| 内容 | |
|---|---|
| 合うゴルファー | 狙った方向にまっすぐ、方向性を安定させたいゴルファー フェースローテーションが少なめのゴルファー アウトサイドインの軌道で振るゴルファー 芯を外しても飛距離を落としたくない・曲がりを抑えたいゴルファー 大きく構えやすい、安心感のあるヘッドが好みのゴルファー |
| 合いにくいゴルファー | 自分で右へ左へ球筋を操作したい中〜上級ゴルファー(→ RS F / RS DUO) しっかり叩いて左を消したいゴルファー(→ RS F) つかまったドローボールが打ちたいゴルファー(→ RS DUO) |
460ccの大きなヘッドと高慣性モーメントによる強い直進性。
インパクトでヘッドが向いた方向へ、まっすぐ運ぶ。
まっすぐ運べるから、飛ぶ——RS MAXの本質はここにあります。
→ PRGR RS MAX DUOドライバー試打レビュー|まっすぐ飛ぶ、最大級のやさしさ
結局どれを選ぶか
3本のレビューを通して、私が書いてきた選び分けはシンプルです。

3機種に優劣はありません。求めるものがどれかで決まります。
もうひとつ、球筋からの選び方も添えておきます。
- スライスに悩んでいるゴルファー:RS DUO または RS MAX DUO。どちらもつかまります。自分でドローを打ちたいならRS DUO、まっすぐ運びたいならRS MAX DUO。
- フック・引っかけ・フケ上がりに悩んでいるゴルファー:RS F DUO。
- ドローヒッター・フッカー:RS F DUO。RS DUOはつかまりが強いので、左に巻きやすくなります。
よくある質問
- Q結局どれが一番飛びますか?
- A
私の実測ではRS DUOの255ヤードが最長でしたが、2位との差は4ヤードです。3機種とも同じDUOフェースなので、飛距離ではなく弾道キャラで選んでください。
- Q高反発ドライバーですか?
- A
いいえ。3機種とも現在のルールに適合した、競技でも使えるドライバーです。そのうえで、DUOフェースで初速性能を限界まで引き出しています。
- Q標準のRS DUOとRS MAX DUO、どちらを選べばいいですか?
- A
どちらもやさしい方向ですが、より直進性・方向安定性を最優先するならRS MAX、つかまえてドローで飛ばす操作性も欲しいなら標準のRS DUOです。まっすぐ運びたいゴルファーはRS MAXが合いやすいです。
- QRS F DUOは上級者専用ですか?
- A
いいえ。確かに「叩けるゴルファー」向けの設計ですが、左のミスを抑えてくれるので、「叩くと左に行く」のが悩みの平均的なゴルファーにも合います。むしろ、つかまり過ぎるドライバーで苦労しているゴルファーこそ試す価値があります。
- Qヘッドスピードが速くなくても合いますか?
- A
はい。RS DUOとRS MAX DUOは軽量のDiamana FOR PRGR(R:43gまで)が選べるので、ヘッドスピードに自信のないゴルファー・シニアのゴルファーにもよく合います。
- Q前のRSシリーズと比べてどうですか?
- A
前作の2024 RS Xも3機種構成でした。弾道キャラの考え方は共通ですが、今回のDUOフェースで初速の土台が変わっています。前作の3機種の違いはこちらでまとめています。
→ 【試打評価】2024 RS X ドライバー 3機種の違い、飛距離性能 合うスイングタイプ
RS DUOシリーズは、フェアウェイウッドとユーティリティも試打しています。
ドライバーが決まったら、流れを合わせる参考にどうぞ。
まとめ
RS DUOシリーズの3機種を全部打って、私が出した結論はこうです。
この3機種に優劣はありません。
あるのは弾道キャラの違いだけです。
総飛距離は255/251/251ヤードで横並び。
同じ4層複合構造DUOフェースを積んでいるのだから当然です。
飛びの土台は3機種とも共通で、そこにドロー(RS DUO)・フェード(RS F)・ストレート(RS MAX)という3つの弾道が用意されている、という構成でした。
- しっかりつかまえたい → RS DUO
- 自分で球を操作したい・左を消したい → RS F DUO
- とにかくまっすぐ → RS MAX DUO
そして3機種に共通しているのが、Xカートリッジとシャフト選びで「自分に合わせられる」こと。
ロフト・ライ・振り心地・つかまり——買ったあとも自分の球に合わせて詰めていけます。
裏を返せば、合わせ込むほど結果が出るクラブです。
気になっている1本が決まったら、ぜひ試打で「自分仕様」を見つけてみてください。
