2026年9月12日、ダンロップから「スリクソン ZXi RKT(ゼットエックスアイ ロケット)」シリーズのドライバーが発売されました。
秋発売のため、店頭では2027年モデルとして並んでいます。
ドライバーは標準・MAX・LS・TRの4機種で、価格は4機種とも89,100円(税込)です。




私はこの4機種をすべて試打して、1機種ずつレビュー記事を書きました。
4本を並べてみて分かったことを先に言うと、ZXi RKTは「どれがいちばん飛ぶか」で選ぶシリーズではありません。
同じシャフト・同じロフト・ヘッドスピード44m/s前後で打った4機種のトータル飛距離は251〜254ヤード。
差は3ヤードでした。
違いが出るのは、球の高さ、ミスへの強さ、自分で曲げられるかどうか、構えたときの顔の大きさです。
この記事では、その違いを図と表で整理して、あなたに合う1本が選べるようにまとめました。
この記事で分かること
・悩み別に、4機種のどれを選べばいいか(早見表)
・4機種の位置づけと、弾道の高さの違い(図)
・同じ条件に近い4本の実測データ
・店頭で買えるシャフトとレフトの有無(買う前の注意点)
先に結論|悩み別・ZXi RKTドライバー4機種の早見表
| いまの悩み | おすすめ |
|---|---|
| 特に悩みはない・迷っている | 標準 |
| 球をつかまえられず、スライスが出る | 標準 |
| 球が上がらない・曲がりを減らしたい | MAX |
| 当たりどころで飛距離がバラバラになる | MAX |
| 球が吹け上がって前に進まない | LS |
| 引っかけ・チーピンが怖い | LS |
| ドロー・フェードを自分で打ち分けたい | TR |
| 大きいヘッドは構えにくい・小ぶりな顔が好き | TR |
※ヘッドスピードの目安は、標準40m/s以上・MAX40m/s前後から・TR41m/s以上・LS43m/s以上です(私の試打での判断。メーカーの適応範囲より狭めにしています)。
4機種の位置づけ|1本の線の上に並んでいる
ダンロップは公式サイトで、4機種の「スピン量」「ミスへの強さ(慣性モーメント=MOI)」「操作性」「顔の大きさ」を5段階で公表しています。そのうちスピン量とミスへの強さを、縦横の図にしました。
※ダンロップ公式サイトの5段階チャート(相対的な位置づけで、絶対評価ではありません)をもとに作図。実測値をプロットした図ではありません。
4機種は、左下のLSから右上のMAXまで、ほぼ1本の線の上に並んでいます。
左下に行くほどスピンが少なく強い球、右上に行くほど球が上がりやすくミスに強い、という並びです。
見落としやすいのがTRです。
TRは450ccのいちばん小さなヘッドなので「LSをさらに小さくした上級者用」と思われがちですが、スピン量もミスへの強さもLSより上。
LSと標準のあいだにいて、操作性だけは4機種でいちばん高い(5段階の5)。
ここがTRだけの持ち味です。
弾道の高さのイメージ
※ダンロップ公表の「弾道高さ」(MAX=高弾道/標準=中高弾道/TR=中弾道/LS=中低弾道)をもとにしたイメージ図です。実測の弾道ではありません。
高さは違っても、飛ぶ距離はほとんど変わりません(後半の実測を見てください)。
だから選ぶ基準は「何ヤード飛ぶか」ではなく、いまの自分の球が高すぎるのか、低すぎるのか、曲がりすぎるのかです。
1機種ずつ|特徴と合うゴルファー
丸の位置はダンロップ公式チャートの5段階です。
ヘッドスピードの目安と合う・合わないは、私が試打して判断したものです。
ZXi RKT(標準)|迷ったらこれ
ZXi RKT(標準)
迷ったらこれ。飛び・操作性・ミスへの強さのバランス型
- 弾道
- 中高弾道。ほどよい高さとスピン
- 目安ヘッドスピード
- 40m/s以上
- ウエイト
- トゥ4g/ヒール10g(入れ替え可)
- 店頭で買えるシャフト
- ディアマナ ZXi-II 50(S/SRは10.5°のみ)、VENTUS TR ZXi-II 6(S/SRは10.5°のみ)
- レフト
- あり(9.0°・10.5°)
- 合うゴルファー
- 飛びと安心感をバランスよく欲しいゴルファー
- つかまえてドローを打ちたいゴルファー
- いまのドライバーで吹け上がっているゴルファー
- 合わないゴルファー
- ヘッドスピード38m/s以下のゴルファー
ナオ:2種類のシャフトで、どちらもコントロールされたドローが打てました。つかまえにいっても左に巻きすぎない。ここがこのヘッドのいちばんの美点です。
▶ ZXi RKTドライバーの試打評価(実測データ付き)を読む
ZXi RKT MAX|曲がらない・上がりやすい
ZXi RKT MAX
曲がらない・上がりやすい。4機種でいちばんミスに強い
- 弾道
- 高弾道
- 目安ヘッドスピード
- 40m/s前後から
- ウエイト
- バックに10gが1個だけ(左右の調整はできない)
- 店頭で買えるシャフト
- ディアマナ ZXi-II 50(S/SRは10.5°のみ)。VENTUSは特注
- レフト
- あり(10.5°のみ)
- 合うゴルファー
- 球が上がりにくい・曲がりを減らしたいゴルファー
- 当たりどころで飛距離がバラつくゴルファー
- ヘッドスピード40〜45m/sで、球が途中から落ちてくるゴルファー
- 合わないゴルファー
- つかまりを左右のウエイトで細かく調整したいゴルファー
- ヘッドスピード45m/s超で、スピンが多すぎて吹け上がるゴルファー
ナオ:ディアマナの3球は、スピンが695回転もばらついたのにキャリーは216・217・218ヤード。「ちょっと薄い当たり」の飛距離を守ってくれるドライバーです。
▶ ZXi RKT MAXドライバーの試打評価(実測データ付き)を読む
ZXi RKT LS|低スピンで前へ突き進む
ZXi RKT LS
低スピンで前へ突き進む。吹け上がりと左を消す
- 弾道
- 中低弾道。吹け上がらない
- 目安ヘッドスピード
- 43m/s以上
- ウエイト
- フロント10g/バック4g(入れ替え可)
- 店頭で買えるシャフト
- VENTUS TR ZXi-II 6のSだけ(SR・VENTUS 5・ディアマナは特注)
- レフト
- あり(9.0°のみ)
- 合うゴルファー
- 球が吹け上がって前に進まないゴルファー
- フックを防ぎたいゴルファー
- ヘッドスピード43m/s以上で、とにかく飛距離を伸ばしたいゴルファー
- 合わないゴルファー
- ヘッドスピードが43m/sに届かないゴルファー
- 球が上がりにくいゴルファー
ナオ:フックを嫌う私が、4機種でいちばん使いたいのがLSです。前作より打感の弾き感が少し強くなり、つかまりも良くなりました。
▶ ZXi RKT LSドライバーの試打評価(実測データ付き)を読む
ZXi RKT TR|450ccで操る
ZXi RKT TR
450ccで操る。球筋を自分で決めたいゴルファーに
- 弾道
- 中弾道。スピンは標準より少なめ
- 目安ヘッドスピード
- 41m/s以上(41〜43m/sなら10.5°)
- ウエイト
- フロント10g/バック4g(入れ替え可)
- 店頭で買えるシャフト
- VENTUS TR ZXi-II 6のS(SR・VENTUS 5は特注)。ディアマナの設定はなし
- レフト
- 公式ページに記載なし
- 合うゴルファー
- 小ぶりなヘッドのほうが構えやすいゴルファー
- ドロー・フェードを自分で打ち分けたいゴルファー
- ヘッドスピード41m/s〜で、LSでは球が上がりきらないゴルファー
- 合わないゴルファー
- 球をつかまえられないスライサーのゴルファー
- クラブに曲がりを減らしてほしいゴルファー
- 大きいヘッドのほうが安心できるゴルファー
ナオ:最近では珍しい、ディープで小ぶりなヘッド。振り抜けがよく、操作性の高いモデルです。10.5°ならヘッドスピード41m/s台でもスピンが残って球が上がりました。
▶ ZXi RKT TRドライバーの試打評価(実測データ付き)を読む
実測|同じ条件に近い4本を並べると、飛距離はほぼ同じ
4機種とも、VENTUS TR ZXi-II 6のS・ロフト9.0°・ヘッドスピード44m/s前後で打ったデータがあります。
それを並べました。
試打条件:VENTUS TR ZXi-II 6 フレックスS/ロフト9.0°/スカイトラックで計測/各3球の平均/ドローヒッターの私が打っています。
注意:4機種は別々の日に打っています。MAXのVENTUSは特注のシャフトです。ここに並べた数字は参考値として見てください。
標準
MAX
LS
TR
トータル飛距離は251〜254ヤードで、差は3ヤード。
キャリーの差も9ヤードです。
ヘッドスピードが43.6〜44.3m/sとそろっていれば、4機種のどれを選んでも飛距離で損をすることはない、というのがこのデータから言えることです。
一方で、スピン量や打ち出し角の並びは、メーカーの位置づけ(LSがいちばん低スピン、MAXがいちばん多い)とは一致していません。
3球ずつ・別の日の計測では、打点が少し変わるだけで打ち出しは1〜2度、スピンは数百回転動きます。
球の高さやスピンの違いは、この実測ではなく、上の位置づけの図で見てください。
30秒チェック|あなたに合うZXi RKTドライバーは?
3つの質問に答えると、4機種のどれが合うか、ロフトとシャフトの目安まで分かります。
シャフトは腕前で選ぶものではなく、いま出ている弾道で選ぶものです。
30秒チェック
よくある質問
- QZXi RKTの4機種で、いちばん飛ぶのはどれですか?
- A
同じシャフト・同じロフト・ヘッドスピード44m/s前後で打った私の実測では、トータル飛距離は251〜254ヤードで差は3ヤードでした。飛距離では選べないほど近いので、球の高さ・曲がり・顔の好みで選んでください。
- Qレフトハンド(左用)はありますか?
- A
標準は9.0°・10.5°、MAXは10.5°のみ、LSは9.0°のみです。TRは公式ページにレフトの記載がありません(2026年10月時点)。
- Q店頭ですぐ買えるシャフトは?
- A
標準はディアマナ ZXi-II 50とVENTUS TR ZXi-II 6の2種類、MAXはディアマナのみ、LSとTRはVENTUS TR ZXi-II 6のSのみです。SRは10.5°だけのものが多く、それ以外の組み合わせは特注になります。
- Q4機種でウエイトの配置は違いますか?
- A
違います。標準はトゥ4g/ヒール10g、MAXはバックに10gが1個だけ、LSとTRはフロント10g/バック4gです。標準・LS・TRはウエイトを入れ替えて、つかまりや高さを調整できます(トルクレンチは別売り)。
スリクソンZXi RKTドライバー4機種の選び方 まとめ
4機種とも、ヘッドスピード44m/s前後ならトータル250ヤード台。
どれを選んでも、飛距離で大きく損をすることはありません。選び分けはこう考えてください。
標準 迷ったら標準。バランス型で、ドローが打ちやすい
MAX 曲がりを減らしたい・球を上げたいならMAX
LS 吹け上がり・左を消したいならLS(ヘッドスピード43m/s以上)
TR 小ぶりな顔で球筋を打ち分けたいならTR(ヘッドスピード41m/s以上)
迷ったときは、いまのドライバーの球が「高すぎるのか、低すぎるのか、曲がりすぎるのか」を思い出してください。
それが、4機種のどれを選ぶかの答えになります。
各モデルの細かい実測データとシャフトの選び方は、それぞれの試打評価記事にまとめています。




