「1mのパットが、なぜか怖い」
「まっすぐ引いているつもりなのに、カップの手前でスッと切れていく」
そんなショートパットの悩みを抱えたままラウンドしていませんか?
オデッセイから、ROSSIE(ロッシー)、2-BALL、#7、JAILBIRD(ジェイルバード)に続く“第5のアイコンマレット”として登場したのが「TRTL(タートル)パター」。
名前のとおり亀がモチーフの、2026年8月7日発売のニューモデルです。
テーラーメードのスパイダー(蜘蛛)に対抗してタートル(亀)なのか?😁


こんにちは、クラブフィッターのナオです
25年以上、ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
TRTLパターは4種類すべて試打しました。
結論からいうと、ショートパットに「絶対的な安心感」があるパターです。
ただし、4種類はヘッドの形が同じで、いちばん大きな違いは「ネック(シャフトの付け根)」。
見た目がそっくりなので、ショップで「どれを選べばいいの?」と迷うゴルファーがとても多いモデルでもあります。
この記事では、フィッターの目線で「あなたのストロークならこの1本」がわかるように、4種類の違いを図と表でまとめました。




先に結論|あなたに合うTRTLはこれ
とにかくアーク(弧)を使わず、まっすぐ引いてまっすぐ出したいゴルファー
まっすぐ打ちたいけれど、少しアークが入ってしまうゴルファー
安定感は欲しい、でもストロークは自分の感覚で打ちたいゴルファー
自分の感覚を一番大事にしてストロークしたいゴルファー
4本すべて打って、私に一番合ったのはDB。迷ったらDBから試してください。理由は選び方の章で解説します。
使用している主なプロゴルファー
- 石川遼プロ:ショートスラント(S)
- 西村優菜プロ:ショートスラント(S)※軽量カスタム
- 菅楓華プロ:クランクホーゼル(CH)
- 深堀圭一郎プロ:クランクホーゼル(CH)
- 安田祐香プロ:ダブルベント(DB)
- ミンウー・リー プロ:ショートスラント(S)
※2026年10月時点のキャロウェイ公式発表・ゴルフ専門メディアの報道より
オデッセイTRTLパターを試打した感想


フェースが勝手にまっすぐ動こうとする
打ってまず感じたのは、ヘッドの安定性の高さです。
ストローク中、フェース面がまっすぐ、まっすぐ動こうとしてくれる。
手先でこねようとしても、ヘッドの方が「そっちじゃないよ」と戻してくれるような感覚があります。
この安定感の正体は、オデッセイ初の4つのソールウェイト。
亀の甲羅にあたる中央の六角形とソールに軽い素材を使い、亀の「足」にあたる外周にステンレスとウェイトを配置して、重さをヘッドの外側に集めています。
これで、芯を外したときのブレにも強くなっています。

1〜2mのショートパットでの安心感は絶対的です
「入れなきゃ」という場面ほど頼りになります
打感はしっかりめ、インパクト直後に順回転


打感は「ゴツン」ではなくフェースにひっついて「ポンッ」と軽く弾く感じ。
インパクトした直後からすぐに順回転(ボールが前に転がる回転)がかかる感覚があり、転がりがとにかくスムーズです。
フェースには新しい「Ai-STAR・インサート」を搭載。
表面は樹脂、裏側はアルミの2層構造で、小さな振り幅でもボールの初速が出やすいのが特徴です。
ゆったりしたテンポのまま距離が届くので、「強く打たなきゃ」と力むことが減ります。
正直に書く|TRTLパターが合わないゴルファー
ここまでいいところを書いてきましたが、どんなパターにも合わないゴルファーはいます。
買ってから「思っていたのと違う」とならないように、フィッターとして正直に書いておきます。
✕ 柔らかく「吸いつく」打感が好きなゴルファー
Ai-STAR・インサートは、しっかりめの打感と高めの打音。柔らかい打感で距離感を合わせてきたゴルファーには、硬く感じたり、思ったより転がったりすることがあります。
対策:ここだけは好みなので、ショップで必ず1球打って確かめてください。逆に、打感と音で距離感をつかむゴルファーにはプラスになります。
✕ フェースを自分で積極的に開け閉めして打ちたいゴルファー
試打で一番感じたのは、フェースが勝手にまっすぐ動こうとする安定感。裏を返すと、手先でヘッドを操作したいゴルファーには「言うことを聞かない」と感じやすいパターです。
対策:ネックをS(ショートスラント)にし、ウェイトを前寄り(浅重心)に入れ替えると操作感が出ます。それでも合わなければ、ブレード型(L字・ピン型)のほうが合っています。
✕ 大きいマレットで、ヘッドに頼り切りたいゴルファー
ヘッドの大きさはJAILBIRD MINIと同じくらいで、大きすぎない作り。見た目の安心感や、大型マレットのような「どっしり感」を求めるゴルファーには、小さく見えるかもしれません。
対策:構えたときの大きさの感じ方は人それぞれ。ショップで自分の今のパターと並べて構えて比べてください。
✕ 左打ち、または標準と違う長さが欲しいゴルファー
左用はDBの34インチだけで、S2S・CH・Sには左用がありません。また店頭に並ぶ長さは33・34インチが中心で、32インチはDBのみです。
対策:35インチ以上などはカスタム注文になります。S2Sのカスタムは人気でパーツが欠品しており、お届けは12月中旬以降の予定とされています(2026年10月時点の公式情報)。

1つでも当てはまったら、買う前に必ず試打してください
どれにも当てはまらなければ、TRTLはかなり有力な候補です
構えた瞬間にスクエアに合う「4つの工夫」
TRTLパターのもう一つの強みは構えやすさ。
ソールした瞬間にフェースがターゲットを向いてくれます。
ヘッドには構えやすくするための工夫が4つ入っています。


① 丸みをおさえたソール
ソールを平らに近づけたことで、置いたときの座りがよく、フェースが勝手に開きにくい。意識しなくてもスクエアに構えられます。硬くて速いグリーンほど効果が出やすい形です。
② フェースから後ろまで伸びる2本の太いライン
「DUAL TRACK(デュアルトラック)」と呼ばれる2本線が、フェース面からヘッドの後ろまで長く伸びています。ターゲットへの向きが見やすく、座りのよさと合わせて非常に構えやすいヘッドです。
③ 線が交わる点がボールの真ん中
中央の六角形に入っているフェース側の斜め2本と、2本線の真ん中のラインを伸ばした交点が、セットしたときにちょうどボールの中心あたりを通るように作られています。目線とフェースの向きが自然にそろいます。
④ わずかに丸いトップブレード
ヘッドの上の縁(トップブレード)は、あえて完全な平らにせず、ヒールからトウにかけてわずかに丸みをつけています。傾斜やライ角で見え方が変わりにくく、いつも同じ景色で構えられます。

ヘッドの大きさはJAILBIRD MINIと同じくらい
大きすぎず小さすぎず、マレットが初めてのゴルファーでも違和感なく構えられます
TRTLパター4種類の違いと選び方




4種類はヘッドの形が同じで、ネックの形によって「ストロークの軌道の合いやすさ」が変わります。
パターの軌道は大きく2タイプ。
テークバックでヘッドが内側に入り、弧(アーク)を描く打ち方と、ヘッドをまっすぐ引いてまっすぐ出す打ち方です。
キャロウェイ公式の説明を、アークの大きさ順に並べると下の図のようになります。
30秒でわかる!あなたのストロークはどれ?
自分のストロークがわからないゴルファーは、下の質問に順番に答えてみてください。
フィッター流|自分のアークを見分ける方法
スマホを足元の真上(または頭の上)に構えて、いつものパットを動画で撮ってみてください。テークバックでヘッドが足元のラインより内側に入っていればアーク型、ほとんど動かなければまっすぐ型です。
「まっすぐ引いているつもり」でも、撮ると弧を描いているゴルファーはとても多いもの。思い込みで選ばず、一度撮ってから選ぶと失敗しません。
TRTLパター4種類それぞれの特徴と合うゴルファー
TRTL DB(ダブルベント)|筆者が一番良かった1本


合うゴルファー:まっすぐストロークしたいけれど、少しアークが入ってしまうゴルファー
長さ:32・33・34インチ(左用は34インチのみ)
価格:53,900円〜(税込)
シャフトが2回曲がったネックです。
4種類の中で唯一32インチがあり、左用もあるのはDBだけ。
実は「まっすぐ引いているつもり」のゴルファーの多くは、少しアークが入っています。
だからこそ、迷ったらDBから打ってみてください。

4本ともいいパターでしたが
試打して一番合ったのはこのDBでした
TRTL S2S(スクエア2スクエア)|とにかくまっすぐ

合うゴルファー:とにかくアークを使わず、まっすぐストロークしたいゴルファー
長さ:33・34インチ(左用なし)
価格:69,300円〜(税込)
シャフトをヘッドの重心の位置に、飛球線方向へ傾けて取りつけた「ゼロトルク」タイプ。ストローク中にシャフトがねじれたりブレたりしにくく、4種類の中でいちばん真っすぐに動こうとするモデルです。
ほかの3種類とは中身がかなり違う点に注意してください。シャフトは重めの「STROKE LAB 120(120g台)」、グリップは細めで軽い約48g、ロフトは5°・ライ角は72°。手首を使わず、肩でまっすぐ動かしたいゴルファー向けの組み合わせです。
TRTL CH(クランクホーゼル)|安定感と自分の感覚を両立

合うゴルファー:安定感も欲しいけれど、ストロークは自分の感覚で打ちたいゴルファー
長さ:33・34インチ(右用のみ)
価格:53,900円〜(税込)
ピン型パターでおなじみのクランク形状のネック。これまでピン型を使ってきたゴルファーがマレットに替えるときに、違和感が少ないタイプです。マレットの安定感はほしいけれど、フェースを自分で開閉する感覚は残したい、というゴルファーに合います。
TRTL S(ショートスラント)|感覚重視のゴルファーに

合うゴルファー:自分の感覚を重視してストロークしたいゴルファー
長さ:33・34インチ(右用のみ)
価格:53,900円〜(税込)
短く斜めに入ったネックで、4種類の中でいちばんアークを描くストロークに合わせやすいモデルです。テークバックでフェースを開き、インパクトで戻す打ち方のゴルファーや、ブレード型(L字・ピン型)から持ち替えて「安定感はほしいけど、操作感は手放したくない」というゴルファーに向いています。

ネック選びで間違えると、どんなにいいヘッドでも「なんか合わない」になります
ショップでは同じ距離を4本とも打ち比べてください
外し方のクセはウェイトで直せる

TRTLパターならではの武器が、4つのソールウェイトの入れ替えです。
標準は「後ろに重いウェイト2つ、前に軽いウェイト2つ」ですが、位置を入れ替えると重心の位置が変わり、外し方のクセに合わせて調整できます。
初期設定(深重心)
ヘッド任せでオートマチックに打ちたいゴルファー
前を重く(浅重心)
自分で操作したいゴルファー
ヒール側を重く
狙いより右に外しやすい(押し出しが多い)ゴルファー
トウ側を重く
狙いより左に外しやすいゴルファー・ブレード型から替えるゴルファー
※右打ちの場合。重さ違いのウェイト(2.5g〜20g)も別売りで用意されています。
「ネック選びで軌道に合わせ、ウェイトで外し方のクセを直す」。この2段階で合わせられるのが、ほかのパターにはないTRTLの強みです。
注意|ドライバー用のトルクレンチで「カチッ」まで締めない
TRTLのウェイトのうち、2.5gと5gはアルミ製です。クラブ用のトルクレンチで「カチッ」と鳴るまで締めると、締めすぎでネジ穴をつぶしてしまうおそれがあると、キャロウェイが案内を出しています。
付けるときはネジが止まるところまで締めて、それ以上は強く締めないこと。着脱にはオデッセイの専用レンチを使うのがおすすめです。標準で前に付いている軽いウェイト(CH・Sは約5g)も、このアルミ製にあたります。
TRTLパターのスペック一覧
共通:ヘッド素材 ステンレススチール/アルミニウム、インサート Ai-STAR・インサート。2026年8月7日発売。出典:キャロウェイゴルフ公式サイト
シャフト、グリップ(ダブルベント、クランクホーゼル、ショートスラント)


シャフトはSTROKE LAB 90、グリップは約76gのTRTL TOUR Pistol
シャフト、グリップ(スクエア2スクエア)


シャフトはSTROKE LAB 120 、グリップは約48gのReverse Taper 2.0 TRTL SLIM
ヘッドカバー
甲羅の模様が入ったTRTL専用のヘッドカバー


詳しいスペックはキャロウェイ公式サイトで確認できます。
TRTLパターのよくある質問
- Qマレット型が初めてでも使える?
- A
使えます。
ヘッドはJAILBIRD MINIと同じくらいの大きすぎないサイズで、ピン型からの持ち替えでも違和感が少ないです。
ピン型を使ってきたゴルファーは、ネックの形が近いCHから試すとスムーズです。
- QS2Sと通常モデル、どっちがいい?
- A
動画で撮ってほとんどアークがないならS2S、少しでも弧を描いているならDBがおすすめです。
S2Sはシャフト・グリップ・ロフトも専用なので、構えたときの感覚がかなり違います。
- Qウェイトは自分で交換できる?
- A
自分で入れ替えられますが、キャロウェイは専用レンチの使用をすすめています。
2.5gと5gのウェイトはアルミ製なので、ドライバー用のトルクレンチで「カチッ」と鳴るまで締めるのは厳禁。
ネジが止まるところまでで止めてください。
まとめ|TRTLパターはショートパットが怖いゴルファーの味方
オデッセイTRTLパターは、フェースが自然にまっすぐ動いてくれるヘッドの安定性と、構えた瞬間にスクエアに合う構えやすさで、ショートパットに絶対的な安心感をくれるパターです。
打感はしっかりめで、インパクト直後から順回転がかかり、転がりもスムーズ。
「1mが入らない」「カップの手前で切れる」という悩みに、まっすぐ応えてくれる1本です。

4本ともいいパターでしたが、私に一番合ったのはDBでした
まっすぐ引いているつもりでも少しアークが入る、多くのゴルファーにまず試してほしい1本です
おさらい|あなたに合うTRTLはこれ
まっすぐ打ちたいけれど、少しアークが入るゴルファー。32インチと左用があるのもDBだけ
アークを使わず、肩でまっすぐ動かしたいゴルファー。シャフト・グリップ・ロフトも専用
安定感は欲しいけれど、自分の感覚でも打ちたいゴルファー。ピン型からの持ち替えにも
フェースの開閉を使い、自分の感覚を一番大事にしたいゴルファー
ただし、柔らかい打感が好きなゴルファーや、フェースを積極的に操作したいゴルファーには合わないこともあります。
打感と操作感は数字では伝わらないので、買う前に必ずショップで打ってみてください。
TRTLパター選びの3ステップ
1. スマホで自分のストロークを撮って、アークの大きさを知る
2. アークに合わせてネックを選ぶ(迷ったらDB)
3. 右・左に外すクセがあれば、ウェイトで調整する
1mのパットが入るようになると、グリーン上の気持ちが本当にラクになります。
自分に合ったTRTLで、「1ラウンド30パット台前半」を目指してみませんか?


