「フェアウェイウッドほど大きくなく、UTほどアイアンライクでもない。」

こんにちは、現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
構えた瞬間、「あ、これは違う」と感じました。
フェアウェイウッドの飛距離性能と、ユーティリティの操作性。
その“いいトコどり”を、理想的なバランスで融合させたのが──
キャロウェイの APEX UW(ユーティリティウッド) です。


初代モデルの登場から3代目となる今作は、
ツアープロや契約外プレーヤーまで愛用者の多かった初代をベースに、
フェース・クラウン・シャフト長をすべて見直し。
カーボン製クラウンとAIフェースの組み合わせで、構えやすさ・直進性・打ち出し安定性がさらに進化しました。
前作からフェースとクラウンのデザインが刷新され、構えやすさと直進性がさらに進化。
クラウンをフェース側と後部に分けるように入っているラインで、カーボン製のクラウンが採用されています。
また前作などでは、2度刻みのロフト差により、距離のピッチがはっきり出にくかった面もあったということで、クラブ長さが変更されています。
前作の17度と19度はいずれも41インチでしたが、17度を41.75インチ、19度を41インチに設定。
同様に、40.5インチだった21度は40.25インチ、40.0インチだった23度は39.5インチです。
つまり、番手間の差は0.75インチずつになっているということになります。


同じキャロウェイの エリートUT と比べると、APEX UWはソール・クラウンともにややボリュームがあり、クラウン前方にはカーボンを、ホーゼルはやや長めに設計。
これは単に低重心化を狙った構造ではなく、“プロが狙える高さとスピン”を維持するための重量配分です。
やさしさよりも、意図した弾道を描くための設計思想が感じられます。
見た目はシャープなのに芯を外しても球が前に強く進む。
その完成度に、正直驚かされました。
ここ数年、多くのクラブを試してきましたが、
「これならロング2打目で勝負できる」と思えたのは久しぶりです。

フェアウェイウッドの飛距離性能、ユーティリティの振りやすさを併せ持つ
安定感抜群のAPEX UW、人気が出るはずです
| ロフト角 | ライ角 | 長さ (インチ) | ヘッド体積 (㎤) |
|---|---|---|---|
| 17° | 58.3 | 41.75 | 126 |
| 19° | 59.0 | 41.0 | 126 |
| 21° | 59.8 | 40.25 | 126 |
| 23° | 60.5 | 39.5 | 120 |
17°と19°はユーティリティのような振りやすさ、21°と23°はフェアウェイウッドのような方向安定感があります。
※ロフト可変式スリーブはついておらず固定式です

私が入れるなら5番ウッドの代わりに17度
3番アイアンの代わりに21度の2本です
この記事では、クラブフィッター歴25年の私・ナオが、APEX UWの弾道性能・操作性・番手別の違いを、実際の試打データとプロ視点のフィッティング考察を交えて、徹底検証していきます。
試打したクラブは
【APEX UW】の21度
シャフトは
TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway フレックスS
他メーカーの魅力的なフェアウェイ、ユーティリティならこちら👇
フェアウェイウッドとユーティリティの利点を併せ持つ「APEX UW」


フェアウェイウッドよりも振り抜きやすく、ユーティリティよりも方向性が出しやすい──。
最近のフェアウェイウッドはヘッドが大きく、どうしても振り抜きにくさを感じることがあります。
その点、APEX UWはコンパクトヘッドでスパッと抜ける。この心地よさが大きな魅力です。
一方で、ユーティリティはヘッドが小さすぎるとフェースが返りすぎてフックが出やすくなります。
その中間にあるAPEX UWは、ほどよいサイズ感でスクエアに構えやすく、狙ったラインに打ち出せるのです。

まさに“ちょうどいい大きさ”──それがAPEX UWの魅力だと思います
一度このサイズ感を味わうと、もう他のクラブには戻れないかもしれません
APEX UW ロフト 21度 シャフト TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway フレックスS 試打
マットの上から直にショット。



| ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 42.2 | 60.1 | 15.1 | 4580 | -66 | 201 | 208 |
| 2球目 | 41.4 | 60.6 | 15.6 | 3815 | -110 | 208 | 215 |
| 3球目 | 42.0 | 59.8 | 16.4 | 3554 | 155 | 206 | 214 |
| 平均 | 41.9 | 60.2 | 15.7 | 3983 | -7 | 205 | 212 |
凄い、飛ぶ、曲がらない。
高弾道でバックスピンも適量。
これなら、長いセカンドショットもグリーンにビタっと止められます。
しっかりつかまえても左へ行かない。
プロやアスリートゴルファーに支持される理由がよくわかります。
ユーティリティは飛距離の面では問題ないのですが、方向性が出しにくく、いつも苦労していました。
APEX UWは私にとっては最高。
これは即、バックに入れたいモデルです。


また、純正のTENSEI BLACK SILVER 70 for Callawayシャフトがいい感じです。
ドライバーのヘッドスピード42〜46m/s、飛距離230〜260ヤードくらいのゴルファー対象シャフト。
シャフト重量は69.5g、トルク3.9。
全体的にしっかりしていて、吹け上がりフックを防ぎます。
エリートUT 4H(22度→21度)シャフトMCI70と弾道、飛距離を比べてみました


ELYTE UT (可変式スリーブで21度に変更)で試打したデータ 👇

| ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 41.1 | 58.6 | 17.8 | 4612 | 532 | 193 | 199 |
| 2球目 | 40.0 | 57.6 | 17.2 | 4832 | 347 | 189 | 195 |
| 3球目 | 41.3 | 58.0 | 15.7 | 5544 | 396 | 188 | 193 |
| 平均 | 40.8 | 58.1 | 16.9 | 4996 | 425 | 190 | 196 |
APEX UWと比べるとバックスピンが多く、弾道が高い。
そのぶん、前にはいかないですね。
APEX UWはELYTE UTより弾道が強く、飛距離性能が高い。
どちらが良いというのはゴルファーのプレースタイルによって変わります。
ELYTE UTについては👇記事を参考にして下さい
APEX UW 特徴 スペック
通常のユーティリティと比べると、
- 弾道の高さ:中弾道(強い球)
- 曲がり幅:かなり小さい
- 使いやすさ:構えた時の安心感、打点の広さがある
フェアウェイウッドでは大きすぎる、ユーティリティには安心感が欲しいゴルファーにおすすめ。
| 項目 | 良い点 | 補足/メリット |
|---|---|---|
| ヘッド形状・抜けの良さ | ステップ・ソールデザインを採用し、フェアウェイウッド+ユーティリティの良さ(打ち出し角・スピン量・操作性)を両立。 | 抜けが良いためラフ/フェアウェイ両方で使いやすい。 |
| フェース技術 | 「Ai APEX FACE」を搭載。打点位置ごとに最適なスピン・打ち出しへ補正。マレージング鋼C300+フェースカップ構造。 | ボールスピード向上・打点ブレ時の安定性が期待できる。 |
| 素材・構造 | クラウンにトライアクシャル・カーボン、ホーゼルを長めに設計。ヘッド内部にタングステン・スピードウェーブ+スクリューウェイト(5g)を配置。 | 重心設計・打ち出し・コントロール性能が上がる構造的裏付けあり。 |
| 番手長さ設定 | 番手間で 0.75インチ差 を設けた長さ設定(例:17°=41.75〞/19°=41〞)。 | 距離のピッチが出やすく、クラブ選び・番手選びの使い分けがしやすい。 |
| ロフト展開 | 17°, 19°, 21°, 23° の4ロフト展開。 | 幅広いゴルファー・セッティング用途に対応可能。 |
| 操作性 | コンパクトなヘッドシェイプを継承しつつ、ツアープロ使用実績ありの“上級者仕様”も感じさせる作り。 | 中級〜上級ゴルファーが「使いこなしたい」と思える完成度。 |
フェアウェイウッドとユーティリティの利点を合わせ持つ「APEX UW」が、2023年モデルから約2年を経てのリニューアルとなりました。
キャロウェイゴルフ公式
最新バージョンでは、現在も多くのプロに愛用されている初代(2022年1月発売)のシェイプとステップ・ソールデザインを復活させながら、随所にブラッシュアップも敢行しています。
フェースには、Ai 10x FACEを開発した技術を踏襲しつつ、今作に合わせた仕様となっているAi APEX FACEを導入。
ヘッド内にはELYTEシリーズのフェアウェイウッドで登場したタングステン・スピードウェーブも搭載し、スキルレベルの高いプレーヤーが好む弾道、スピン量、コントロール性を追求しています。
ヘッドスペック、シャフト重量をチェック


ソール前方には、スクリューウェイト(5g)が搭載されていますが、その両側に2つのビスがあることからもわかるように、ELYTEシリーズのフェアウェイウッドで登場したタングステン・スピードウェーブも内蔵されています。
公式スペックをもとに、主な特徴を整理すると:
| 番手 | 17° | 19° | 21° | 23° |
|---|---|---|---|---|
| フェース素材 / 構造 | マレージング鋼C300 / Ai APEXフェース + フォージド・フェースカップ | |||
| ボディ素材 | 17-4 ステンレススチール + トライアクシャル・カーボンクラウン + タングステン・スピードウェーブ + ソールウェイト約5g | |||
| クラブ長さ(インチ) | 41.75 | 41.0 | 40.25 | 39.5 |
| ヘッド体積(cm3) | 126 | 126 | 126 | 120 |
| ロフト角(°) | 17.0 | 19.0 | 21.0 | 23.0 |
| ライ角(°) | 58.3 | 59.0 | 59.8 | 60.5 |
| シャフト(硬さ) | (S) | (SR) | |
|---|---|---|---|
| ラインアップ | 17° | 〇 | 〇 |
| 19° | 〇 | 〇 | |
| 21° | 〇 | 〇 | |
| 23° | 〇 | 〇 | |
| バランス | D1 | ||
| クラブ重さ (21°) | 約360g | 約358g | |
| シャフト重さ (21°) | 約69.5g | 約68.0g | |
シャフト、グリップ


| モデル | TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway(S) | TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway(SR) |
| シャフト重さ | 69.5g | 68.0g |
| シャフトトルク | 3.9 | 3.9 |
| シャフト調子 | 中調子 | 中調子 |
グリップ
Callaway Tour Velvet ラバー ブラック/ホワイト バックライン無し
シャフト装着:約50g、口径60
まとめ プロ、アスリートゴルファー御用達モデル APEX UW


価格 ¥60,500円(税込)
フェアウェイウッドでは大きすぎる、でもユーティリティでは安心感が足りない──そんな“ちょうどいいクラブ”を探しているゴルファーに、APEX UWはまさに最適解です。
ユーティリティの17度だと本来球が上がらず、とても使いにくいクラブになるのですが、APEX UWの17度は大丈夫。
フェアウェイウッドと変わらない弾道で飛距離性能も抜群。
ユーティリティと同じくらいの振りやすさもあります。
今回のモデルは、AI設計フェース「Ai APEX FACE」とカーボンクラウンを組み合わせ、初代モデルの評価を受け継ぎながら飛距離性能・直進性・打ち出しの安定性をさらに高めました。
私自身、21度モデルを試打してキャリー205ヤード・総飛距離212ヤードという安定した数値を記録。
ボールが芯をはずしても「止まりにくい」という印象はほぼなく、ミスヒットに強い安心感を実感しました。

私が使うなら17度と21度
さらに23度も欲しいですね〜
構えやすさ・抜けの良さ・狙った弾道を打てる操作性…APEX UWは飛距離も、コントロールも、安心感も備えた“ユーティリティウッド”です。
フェアウェイウッドでは大きく感じ、ユーティリティではやさしさが足りないと感じてきたゴルファーにこそ、新たな1本としておすすめできます。
\ APEX UWを使用したゴルファーの声 /
「ピタッと止まって、弾道がすごく安定している。ラフからでもしっかり打てるのが最高!」
「上がって飛ぶし、高さでしっかり止まる。フェアウェイでもラフでも使いやすい!」
「見た目はシャープなのにミスに強い。これは間違いなく“つかまる系じゃない”良クラブです」
どのレビューでも共通していたのは、「強弾道なのに止まる」「方向性が安定している」という点。
フェアウェイウッドの飛距離と、ユーティリティの操作性を両立した完成度の高さが、多くのゴルファーに支持されています。
Q1:APEX UWと通常のユーティリティの違いは?
A1:ヘッドがやや大きく、低重心で直進性が高い点が特徴です。UTよりもボール初速が出やすく、風にも強い弾道を打ちやすいモデルです。
Q2:どんなゴルファーに向いていますか?
A2:フェアウェイウッドが苦手で、でも飛距離を犠牲にしたくない中級〜上級ゴルファーに最適です。スイングテンポが安定している人ほど性能を引き出せます。
Q3:どの番手を選ぶのが良いですか?
A3:5Wの代用なら17度、3Iの代用なら21度が目安です。ロフトごとに長さも0.75インチ刻みで調整されており、セッティングが組みやすいのも魅力です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。






