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APEX UW試打レビュー UTとFWの“いいトコどり”は成立?2025

APEX UW試打レビュー UTとFWの“いいトコどり”は成立?2025

「フェアウェイウッドほど大きくなく、UTほどアイアンライクでもない。」

ナオ
ナオ

こんにちは、現役クラブフィッターのナオです
25年以上ゴルファーのクラブ選びをサポートしています

構えた瞬間、「あ、これは違う」と感じました。
フェアウェイウッドの飛距離性能と、ユーティリティの操作性。
その“いいトコどり”を、理想的なバランスで融合させたのが──
キャロウェイの APEX UW(ユーティリティウッド) です。

初代モデルの登場から3代目となる今作は、
ツアープロや契約外プレーヤーまで愛用者の多かった初代をベースに、
フェース・クラウン・シャフト長をすべて見直し。
カーボン製クラウンとAIフェースの組み合わせで、構えやすさ・直進性・打ち出し安定性がさらに進化しました。

前作からフェースとクラウンのデザインが刷新され、構えやすさと直進性がさらに進化。
クラウンをフェース側と後部に分けるように入っているラインで、カーボン製のクラウンが採用されています。

また前作などでは、2度刻みのロフト差により、距離のピッチがはっきり出にくかった面もあったということで、クラブ長さが変更されています。
前作の17度と19度はいずれも41インチでしたが、17度を41.75インチ、19度を41インチに設定。
同様に、40.5インチだった21度は40.25インチ、40.0インチだった23度は39.5インチです。
つまり、番手間の差は0.75インチずつになっているということになります。

同じキャロウェイの エリートUT と比べると、APEX UWはソール・クラウンともにややボリュームがあり、クラウン前方にはカーボンを、ホーゼルはやや長めに設計。
これは単に低重心化を狙った構造ではなく、“プロが狙える高さとスピン”を維持するための重量配分です。
やさしさよりも、意図した弾道を描くための設計思想が感じられます。

見た目はシャープなのに芯を外しても球が前に強く進む。
その完成度に、正直驚かされました。
ここ数年、多くのクラブを試してきましたが、
「これならロング2打目で勝負できる」と思えたのは久しぶりです。

ナオ
ナオ

フェアウェイウッドの飛距離性能、ユーティリティの振りやすさを併せ持つ
安定感抜群のAPEX UW、人気が出るはずです

ロフト角ライ角長さ
(インチ)
ヘッド体積
(㎤)
17°58.341.75126
19°59.041.0126
21°59.840.25126
23°60.539.5120

17°と19°はユーティリティのような振りやすさ、21°と23°はフェアウェイウッドのような方向安定感があります。

※ロフト可変式スリーブはついておらず固定式です

ナオ
ナオ

私が入れるなら5番ウッドの代わりに17度
3番アイアンの代わりに21度の2本です

APEX UW

TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway(純正)
フレックス S、SR  定価 ¥60,500(税込)

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この記事では、クラブフィッター歴25年の私・ナオが、APEX UWの弾道性能・操作性・番手別の違いを、実際の試打データとプロ視点のフィッティング考察を交えて、徹底検証していきます。

試打したクラブは
【APEX UWの21度
シャフトは
TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway フレックスS

他メーカーの魅力的なフェアウェイ、ユーティリティならこちら👇

フェアウェイウッドとユーティリティの利点を併せ持つ「APEX UW」

フェアウェイウッドよりも振り抜きやすく、ユーティリティよりも方向性が出しやすい──。

最近のフェアウェイウッドはヘッドが大きく、どうしても振り抜きにくさを感じることがあります。
その点、APEX UWはコンパクトヘッドでスパッと抜ける。この心地よさが大きな魅力です。
一方で、ユーティリティはヘッドが小さすぎるとフェースが返りすぎてフックが出やすくなります。
その中間にあるAPEX UWは、ほどよいサイズ感でスクエアに構えやすく、狙ったラインに打ち出せるのです。

ナオ
ナオ

まさに“ちょうどいい大きさ”──それがAPEX UWの魅力だと思います
一度このサイズ感を味わうと、もう他のクラブには戻れないかもしれません

APEX UW ロフト 21度 シャフト TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway  フレックスS 試打

マットの上から直にショット。

スカイトラックでのデータ画像
ヘッドスピードボール初速打ち出し角バックスピンサイドスピンキャリー飛距離
1球目42.260.115.14580-66201208
2球目41.460.615.63815-110208215
3球目42.059.816.43554155206214
平均41.960.215.73983-7205212
サイドスピン(+スライス-フック)

凄い、飛ぶ、曲がらない。
高弾道でバックスピンも適量。

これなら、長いセカンドショットもグリーンにビタっと止められます。
しっかりつかまえても左へ行かない。
プロやアスリートゴルファーに支持される理由がよくわかります。

ユーティリティは飛距離の面では問題ないのですが、方向性が出しにくく、いつも苦労していました。
APEX UWは私にとっては最高。
これは即、バックに入れたいモデルです。

また、純正のTENSEI BLACK SILVER 70 for Callawayシャフトがいい感じです。
ドライバーのヘッドスピード42〜46m/s、飛距離230〜260ヤードくらいのゴルファー対象シャフト。

シャフト重量は69.5g、トルク3.9。
全体的にしっかりしていて、吹け上がりフックを防ぎます。

エリートUT 4H(22度→21度)シャフトMCI70と弾道、飛距離を比べてみました

ELYTE UT (可変式スリーブで21度に変更)で試打したデータ 👇

スカイトラックでのデータ画像
ヘッドスピードボール初速打ち出し角バックスピンサイドスピンキャリー飛距離
1球目41.158.617.84612532193199
2球目40.057.617.24832347189195
3球目41.358.015.75544396188193
平均40.858.116.94996425190196
サイドスピン(+スライス-フック)

APEX UWと比べるとバックスピンが多く、弾道が高い。
そのぶん、前にはいかないですね。

APEX UWはELYTE UTより弾道が強く、飛距離性能が高い。
どちらが良いというのはゴルファーのプレースタイルによって変わります。

ELYTE UTについては👇記事を参考にして下さい

APEX UW 特徴 スペック

通常のユーティリティと比べると、

  • 弾道の高さ:中弾道(強い球)
  • 曲がり幅:かなり小さい
  • 使いやすさ:構えた時の安心感、打点の広さがある

フェアウェイウッドでは大きすぎる、ユーティリティには安心感が欲しいゴルファーにおすすめ。

項目良い点補足/メリット
ヘッド形状・抜けの良さステップ・ソールデザインを採用し、フェアウェイウッド+ユーティリティの良さ(打ち出し角・スピン量・操作性)を両立。抜けが良いためラフ/フェアウェイ両方で使いやすい。
フェース技術「Ai APEX FACE」を搭載。打点位置ごとに最適なスピン・打ち出しへ補正。マレージング鋼C300+フェースカップ構造。ボールスピード向上・打点ブレ時の安定性が期待できる。
素材・構造クラウンにトライアクシャル・カーボン、ホーゼルを長めに設計。ヘッド内部にタングステン・スピードウェーブ+スクリューウェイト(5g)を配置。重心設計・打ち出し・コントロール性能が上がる構造的裏付けあり。
番手長さ設定番手間で 0.75インチ差 を設けた長さ設定(例:17°=41.75〞/19°=41〞)。距離のピッチが出やすく、クラブ選び・番手選びの使い分けがしやすい。
ロフト展開17°, 19°, 21°, 23° の4ロフト展開。幅広いゴルファー・セッティング用途に対応可能。
操作性コンパクトなヘッドシェイプを継承しつつ、ツアープロ使用実績ありの“上級者仕様”も感じさせる作り。中級〜上級ゴルファーが「使いこなしたい」と思える完成度。

フェアウェイウッドとユーティリティの利点を合わせ持つ「APEX UW」が、2023年モデルから約2年を経てのリニューアルとなりました。
最新バージョンでは、現在も多くのプロに愛用されている初代(2022年1月発売)のシェイプとステップ・ソールデザインを復活させながら、随所にブラッシュアップも敢行しています。
フェースには、Ai 10x FACEを開発した技術を踏襲しつつ、今作に合わせた仕様となっているAi APEX FACEを導入。
ヘッド内にはELYTEシリーズのフェアウェイウッドで登場したタングステン・スピードウェーブも搭載し、スキルレベルの高いプレーヤーが好む弾道、スピン量、コントロール性を追求しています。

キャロウェイゴルフ公式

ヘッドスペック、シャフト重量をチェック

ソール前方には、スクリューウェイト(5g)が搭載されていますが、その両側に2つのビスがあることからもわかるように、ELYTEシリーズのフェアウェイウッドで登場したタングステン・スピードウェーブも内蔵されています。

公式スペックをもとに、主な特徴を整理すると:

番手17°19°21°23°
フェース素材 / 構造マレージング鋼C300 / Ai APEXフェース + フォージド・フェースカップ
ボディ素材17-4 ステンレススチール + トライアクシャル・カーボンクラウン + タングステン・スピードウェーブ + ソールウェイト約5g
クラブ長さ(インチ)41.7541.040.2539.5
ヘッド体積(cm3126126126120
ロフト角(°)17.019.021.023.0
ライ角(°)58.359.059.860.5
シャフト(硬さ)(S)(SR)
ラインアップ17°
19°
21°
23°
バランスD1
クラブ重さ (21°)約360g約358g
シャフト重さ (21°)約69.5g約68.0g

シャフト、グリップ

モデルTENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway(S)TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway(SR)
シャフト重さ69.5g68.0g
シャフトトルク3.93.9
シャフト調子中調子中調子

グリップ

Callaway Tour Velvet ラバー ブラック/ホワイト バックライン無し
シャフト装着:約50g、口径60

まとめ プロ、アスリートゴルファー御用達モデル APEX UW

価格 ¥60,500円(税込)

フェアウェイウッドでは大きすぎる、でもユーティリティでは安心感が足りない──そんな“ちょうどいいクラブ”を探しているゴルファーに、APEX UWはまさに最適解です。

ユーティリティの17度だと本来球が上がらず、とても使いにくいクラブになるのですが、APEX UWの17度は大丈夫。
フェアウェイウッドと変わらない弾道で飛距離性能も抜群。
ユーティリティと同じくらいの振りやすさもあります。

今回のモデルは、AI設計フェース「Ai APEX FACE」とカーボンクラウンを組み合わせ、初代モデルの評価を受け継ぎながら飛距離性能・直進性・打ち出しの安定性をさらに高めました。
私自身、21度モデルを試打してキャリー205ヤード・総飛距離212ヤードという安定した数値を記録。
ボールが芯をはずしても「止まりにくい」という印象はほぼなく、ミスヒットに強い安心感を実感しました。

ナオ
ナオ

私が使うなら17度と21度
さらに23度も欲しいですね〜

構えやすさ・抜けの良さ・狙った弾道を打てる操作性…APEX UWは飛距離も、コントロールも、安心感も備えた“ユーティリティウッド”です。
フェアウェイウッドでは大きく感じ、ユーティリティではやさしさが足りないと感じてきたゴルファーにこそ、新たな1本としておすすめできます。

\ APEX UWを使用したゴルファーの声 /

「ピタッと止まって、弾道がすごく安定している。ラフからでもしっかり打てるのが最高!」

「上がって飛ぶし、高さでしっかり止まる。フェアウェイでもラフでも使いやすい!」

「見た目はシャープなのにミスに強い。これは間違いなく“つかまる系じゃない”良クラブです」

どのレビューでも共通していたのは、「強弾道なのに止まる」「方向性が安定している」という点。
フェアウェイウッドの飛距離と、ユーティリティの操作性を両立した完成度の高さが、多くのゴルファーに支持されています。

Q1:APEX UWと通常のユーティリティの違いは?
A1:ヘッドがやや大きく、低重心で直進性が高い点が特徴です。UTよりもボール初速が出やすく、風にも強い弾道を打ちやすいモデルです。

Q2:どんなゴルファーに向いていますか?
A2:フェアウェイウッドが苦手で、でも飛距離を犠牲にしたくない中級〜上級ゴルファーに最適です。スイングテンポが安定している人ほど性能を引き出せます。

Q3:どの番手を選ぶのが良いですか?
A3:5Wの代用なら17度、3Iの代用なら21度が目安です。ロフトごとに長さも0.75インチ刻みで調整されており、セッティングが組みやすいのも魅力です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。