2025年10月、ヤマハゴルフから、打ちやすく進化したぶっ飛びフェアウェイウッド
「 RMX DD FAIRWAYWOOD」が発売されました。

こんにちはクラブフィッターのナオです
25年以上プロのフィッターとしてゴルファーのサポートをしています
RMXフェアウェイウッドは、前前作から飛距離性能の高いフェアウェイウッドとして、プロやアスリートゴルファーからも注目されていたモデルです。
今回はヘッドにチタンは使用されていませんが、高強度のマレージングフェースで反発性能が全モデル比で10%向上、フェース全体の反発効率が高まり、飛距離アップしたそうです。
- フック、引っ掛けを防ぎたい
- 長い距離のセカンドショットで楽にツーオンさせたい
- セカンドショットで簡単に高さを出し、グリーンでぴったり止めたい


たくさんの契約外プロゴルファーがその飛距離性能に驚き、バッグに収めている「RMX VDフェアウェイウッド」。
我々アマチュアゴルファーの要望をかなえることができるフェアウェイウッドなのか?
ヘッドスピードを変えて、実際に試打検証してみます。
結論から言うと、
3番ウッド、今回は上がりやすくキャリーが出せる。
5番ウッドは距離を稼ぎながらグリーンを狙える。
7番ウッドは高さを出してグリーンに止められる。
飛びのRMXはそのままに安定性をプラスしたフェアウェイウッド。


RMX DD FW(リミックス ディディ フェアウェイ)
番手
#3(15度)#5(18度)#7(21度)
定価 ¥59,400(税込)

前作より値段が安くなりました
クラブの値段が上がっている昨今、ありがたいですね
YAMAHAゴルフの最新モデル「RMX DD フェアウェイウッド」を試打検証します。
※弾道測定は室内練習場でスカイトラックを使用
(10球打ってよかった3球を採用)
ボールはタイトリストプロV1
もっと簡単につかまえて上げたいゴルファーは👇記事をご覧ください
他メーカーのやさしいフェアウェイウッドについては👇記事をご覧ください
RMX DD 3番(15度) シャフト TENSEI GR f50 試打


ドライバーのヘッドスピード42m/s、飛距離約220ヤードのゴルファーを想定して試打
シャフトはTENSEI GR f50のフレックスSR。

| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 39.2 | 15.0 | 1983 | -422 | 193 | 210 |
| 2球目 | 39.8 | 14.2 | 2068 | 93 | 194 | 212 |
| 3球目 | 40.9 | 15.1 | 2560 | 265 | 200 | 213 |
| 平均 | 40.0 | 14.8 | 2204 | -21 | 196 | 212 |
前作モデルよりシャローになったように見えるヘッド。上がりやすそうで安心があります。
インパクトの打感は硬すぎず、心地よい感触。
地面からのショットでしたが、平均飛距離は212ヤード。
打ち出しが高く、バックスピンが少なめな強弾道です。
ティショットやセカンドショットで飛距離を稼ぎたいゴルファーにはピッタリ。

前作と比べると飛距離性能はそのままでやさしくなりました
つかまりすぎず、左を気にせずしっかり振っていけます
ドライバーのヘッドスピード約42m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 210 | 200 | 190 |


ドライバーのヘッドスピード45m/s、飛距離約250ヤードのゴルファーを想定して試打
シャフトはTENSEI GR f50のフレックスS。

| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 44.4 | 14.2 | 3022 | -133 | 221 | 231 |
| 2球目 | 43.7 | 13.9 | 4006 | 58 | 215 | 222 |
| 3球目 | 42.4 | 15.2 | 3053 | -179 | 219 | 228 |
| 平均 | 43.5 | 14.4 | 3360 | -85 | 218 | 227 |
ヘッドスピードを上げて打ってみました。
シャフトはTENSEI GR f50のフレックスS。
平均飛距離は227ヤード。高弾道でよく飛びます。
TENSEI GR f50シャフトは少しつかまりが強いので、これくらいのヘッドスピードならTENSEI FR f60(60g台のハードヒッター用シャフト)がおススメ。

今回はティショットよりも地べたからのショットを重視しているようです
セカンドショットが格段に簡単になりました
ドライバーのヘッドスピード約45m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 230 | 22 | 210 |
RMX DD 5番(18度) シャフト TENSEI FR f60(S) 試打



| ヘッドスピード | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 飛距離 | |
| 1球目 | 40.7 | 17.5 | 4734 | 272 | 195 | 201 |
| 2球目 | 39.9 | 14.4 | 4644 | 0 | 192 | 199 |
| 3球目 | 40.6 | 17.1 | 4523 | 391 | 194 | 201 |
| 平均 | 40.4 | 16.3 | 4634 | 221 | 194 | 200 |
曲がらないですね〜。
しっかりつかまえて打ったのですが左にはいきません。
平均飛距離200ヤード。バックスピンも適正でグリーンに落ちてピタッと止まります。
今回は前に前に行くフェアウェイウッドではなく、操作性を重視して作成されたようです。
地べたからのショットでもボールを拾いやすく簡単。
ハーフトップでも大丈夫、球は簡単に上がります。
芯を外すと少し飛距離の落ちがあります。

グリーンを積極的に狙っていきたい5番ウッド
TENSEI FR f60シャフトは叩いても左にはいきません


ドライバーのヘッドスピード約42m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 210 | 200 | 190 |
(TENSEI FR f60シャフトの場合7Wは特注)
RMX DDフェアウェイウッドのクラブスペック 参考飛距離




ヘッド構造
SUS630精密鋳造ボディ、C300マレージング鋼フェース、カーボンクラウン
| W | 5W | 7W | |
| ロフト | 15度 | 18度 | 21度 |
| ライ角 | 56度 | 56.5度 | 57度 |
シャフト
ヤマハのオリジナル純正シャフトが2種類あります。

50g台のスタンダードなシャフト(球が上がりやすくつかまりやすい)と60g台のハードヒッター用シャフト(球の高さを抑えフックを抑える)です
TENSEI GR f50


ドライバーヘッドスピード毎の対応目安は
フレックスR 37〜40m/s
フレックスSR 39〜42m/s
フレックスS 41〜44m/s
三菱ケミカルとヤマハがRMX DDシリーズ専用として共同開発したシャフト。
シャフト先端にスピード感を持たせ、高弾道を実現する飛距離重視のTENSEIです。
| シャフト硬さ | S | SR | R |
| シャフト重量 | 54g | 52.5g | 51g |
| シャフトトルク | 4.7 | 4.8 | 4.8 |
キックポイント 中調子
| 3W | 5W | 7W | |
| クラブ長さ | 43.0インチ | 42.5インチ | 42.0インチ |
| バランス | D2 | D2 | D2 |
| クラブ重量 S/SR/R | 316/315/314 | 320/319/318 | 323/322/321 |
グリップ
ヤマハオリジナル【ツアーベルベット・ラバー・360】(Golf Pride社製)
45g・M60相当・BL無し・ロゴ無し
TENSEI FR f60


ドライバーヘッドスピードの対応目安は43~47m/s
三菱ケミカルとヤマハがRMX DDシリーズ専用として共同開発したシャフト。
重量感があり、心地よく叩けるシャフトです。
※シャフト硬さはSのみ
| 番手 | 3W | 5W | 7W(特注) |
| クラブ長さ | 43.0インチ | 42.5インチ | 42.0インチ |
| バランス | D2 | D2 | D2 |
| クラブ重量 | 329g | 332g | 335g |
シャフト重量 61.5g
シャフトトルク 4.6
シャフトキックポイント 中調子
グリップ
ヤマハオリジナル【ツアーベルベット・ラバー・360】(Golf Pride社製)
45g・M60相当・BL無し・ロゴ無し
参照 ヤマハゴルフ公式サイト
番手ごとの参考飛距離
ドライバーのヘッドスピード約39m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 190 | 185 | 180 |
ドライバーのヘッドスピード約41m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 210 | 205 | 195 |
ドライバーのヘッドスピード約45m/sのゴルファー 番手ごとの参考飛距離
| 番手 | W#3 | W#5 | W#7 |
| ヤード | 230 | 22 | 210 |
RMX DD フェアウェイウッド まとめ 評価


- 流行りのでかく薄いヘッドとは一線を画したストレートで顔のいいフェアウェイウッド
- ヘッド構造は上部にカーボンが採用されているため、重心は低く簡単に球は上がってくれます。
- ストレートフェースなのですが球のつかまりがよく、スライス球を打つゴルファーでもシャフトを合わせれば簡単に使用できます。
- 打ち出しが高く適度なバックスピン量のため、5番、7番ウッドでも的確にグリーンを狙っていけます
RMX DDフェアウェイウッドを使用してみたメリット


- 反発性能が高い
本モデルは高強度「C300マレージング鋼」フェースおよび薄肉偏肉構造を採用しており、前モデル比で反発性能が約10%アップしています。
→ よって、「キャリーが伸びる」「フェアウェイウッドで距離を稼ぎたい」ゴルファーには魅力です。 - 寛容性(打点ズレへの強さ)が向上
重心設計と大量インナーウェイトによって、横MOI(慣性モーメント)が約30%アップしています。
→ ミスヒットした際の安定性が高まり、「打点が多少ズレても結果が大きく崩れにくい」特長があります。 - 高弾道・打ち上げでも扱いやすそうな設計
「扱いやすさ・安定性」を重視する設計がなされており、ライや状況を問わず使える可能性が高いというレビューもあります。
→ セカンド以降、フェアウェイやラフから使いたいゴルファーにとって心強い選択肢です。 - 視覚/構えやすさも配慮されている
構えた際の安心感や球の上がりやすさを意識した重心設計・クラウン/ボディ構造
→ 特に中年世代・スイングスピードがそれほど速くないゴルファーにも、構えやすさから安心して使える可能性があります。
RMX DDフェアウェイウッドを使用してみたデメリット


- 難易度がやや上がったというレビューもあり
試打レビューにおいて「前作より難易度が上がっている」との言及があります。
→ 飛び・安定性の高さは魅力ですが、その分「操作/打ちこなす力」も少し求められる可能性があります(打点がブレる・スイングが不安定という方には負担になり得る)。 - 相応の価格帯・モデル性能ゆえにフィッティングやシャフト選びが重要
高性能設計モデルですので、「ただ構えて打てばOK」というわけではなく、シャフトマッチング・打点傾向・スイングタイプを考慮する必要があります。
→ 特に「スイングが安定していない」「打点のバラつきがある」ゴルファーは、試打・フィッティングを強くお勧めします。 - “飛ばし”・“高弾道”という性能付加ゆえに、コースマネジメント/戦略を誤るとデメリットになり得る
飛距離性能が高いモデルゆえに、無理に使おうとしてミスが出た場合(例えば深いラフから#3を使うなど)、かえってスコアを崩すリスクがあります。
→ 特に中年世代・打点バラつきが気になる方は「この番手でこの打ち出し/この距離」という目安を練習で作ることが重要です。
総合的な観点からのアドバイス


あなたが既に「フェアウェイウッドでキャリーが出ない」「球が上がりづらい」という悩みを持たれているのであれば、このRMX DD FWは非常に有力な選択肢となり得ます。
ただし、以下の点も押さえておくと安心です:
- 試打をして「自分の打点/スイングスピード/弾道」との相性を確認する。
- 番手(#3/#5/#7)を自分の飛距離ギャップ、使用シーン(ティーショット vs フェアウェイ vs ラフ)に合わせて慎重に選ぶ。
- 練習時に「このFWで安定してこのキャリー」という目安距離を作ることで、コースでも安心して使えるようにする。
- スイングが不安定・打点がバラつき気味・スイングスピードがそれほど速くない、という自覚があるなら、ロフトはやや寝た番手(#5/#7)から入るのが無難です。
- Qこのクラブの特徴は何ですか?
- A
RMX DD FWは、飛距離性能と方向安定性を両立させたモデルとして設計されています。例えば、フェース素材に高強度の C300マレージング鋼を採用し、薄肉化を図ることで反発性能を向上させています。また、ヘッドの重心設計・慣性モーメント(MOI)の最適化にもこだわり、ミスヒット時の飛び・方向性能を強化しています。加えて、フェースのスコアライン設計などで水や湿り気の影響を抑える工夫もなされています。
- Qどんなタイプのゴルファーに向いていますか?
- A
以下のようなゴルファーにおすすめです:
- 飛距離をしっかり出したいが、方向安定性も重視したい方。
- フェアウェイウッドで高弾道を打ちたい、または打ち上げのホールで安心感を求める方。
実際、試打レビューでは「しっかり上がる」「キャリーが伸びる」といった評価が複数出ています。ただし、過去の「浅重心・超低重心」系FWより若干難易度が上がったという意見もあります。
したがって、「打点バラつきが大きい」「スイング安定性が課題」という方は、フィッティングや試打での確認をお勧めします。
- Q地面からのショットでの性能はどうでしょうか?
- A
ラフ・フェアウェイ等、地面からのショットでも使いやすい工夫があります。
例えば、ソール後方がやや上がった形状でライの悪い場所でも構えやすく、重心位置も打点近くに設計されているため、地面からの打ち出しが安定しやすいというレビューがあります。また、打ち出し角・スピン量ともに好印象という実測データも紹介されています。ただし、フェアウェイウッドはどのクラブも「地面から」はドライバー等より数段技術が求められるため、練習・慣れも必要となることを念頭に置いてください。
- Q私(中年・スイングタイプ・HSがそれほど速くない)でも使えますか?
- A
はい、条件次第では十分に“使える”クラブだと思います。RMX DD FWは飛距離・上がり・寛容性を高める設計がなされていますので、例えば以下のような方に適性があります:
- ヘッドスピードがそれほど速くない中年ゴルファーでも、打ち上げやセカンド以降でのフェアウェイウッド使用機会が多い場合。
- ボールが上がりにくかった・FWのキャリーが伸びなかったという悩みを持っているゴルファー。
ただし、スイングの安定性(打点のバラつき・構えの安心感など)は大きなカギになります。打点が大きくズレていると性能が活きにくいため、フィッティング+17〜20回の練習を通じて「このFWでこの距離」という目安をつくることをおすすめします。
また、中年世代でスイングスピードがそれほど高くない場合、#5や#7のロフトがやや寝ている番手を選び、「まず上がる/キャリーが出る」方向でセッティングを組むのも有効です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。








ドライバーのヘッドスピード42m/s、飛距離約220ヤードのゴルファーを想定して試打。