「どのドライバーを選べばいいのか分からない…」そんな悩みを抱えて、店頭やネットで目移りしながら選んでいませんか?
特に、ドライバー選びで迷うポイントは、「飛距離を伸ばしたい」「スライスを直したい」「安定感が欲しい」など、求める性能が人それぞれ違うことですよね。
PINGの「G440シリーズ」は、2025年に登場した最新のドライバーラインナップで、MAX、SFT、LST、そして軽量モデルのHL MAX、HL SFTの5機種が揃っています。
見た目は似ていても、それぞれに異なる設計思想が隠されており、ターゲットゴルファーもまるで違います。
- MAX(安定型)**は、どんなスイングでも安定した飛距離を実現。
- SFT(スライサー救済型)**は、スライスに悩むゴルファーに最適。
- LST(上級者向け低スピン型)**は、ロースピン、精度を求める上級者向け。
- HL MAX(軽量&直進性重視)**は、軽量化で直進性を重視したモデル。
- HL SFT(軽量&つかまり特化)**は、スライスを抑えつつも軽さを重視。
これらのモデル、同じPINGというブランドでも、それぞれ全く異なる特性を持っています。
自分のゴルフスタイルに合ったドライバーを選ぶことで、飛距離や方向性が大きく変わるんです。
性質も異なります。
特にMAX、SFT、LSTモデルと軽量モデルHL MAX、HL SFTはターゲットゴルファーが全く違います。
この記事では、クラブ販売&フィッティング歴25年以上の筆者が、5モデルすべてを実際に打ち比べたうえで、
- どのモデルが、誰に向いているのか
- 弾道・つかまり・ミス傾向の違いは?
- 選び方を間違えるとどうなるか
といった“プロ視点のリアル”を、やさしく・わかりやすく解説していきます。
スクロールするほど、あなたの選ぶべきモデルが明確になります。
「今のクラブ、なんか合ってないかも?」と思ったことがあるゴルファーこそ、ぜひ読み進めてください。
G440シリーズ全体の特徴とモデル別の特徴・試打評価とフィッター視点
G440シリーズは、前作G430の高慣性モーメント(MOI)設計を受け継ぎつつ、以下のような特徴を持っています:
- 投影面積が前作と比較してMAXモデルは小さく、LSTモデルはやや小さく、SFTモデルはやや大きく進化
- 全モデルカーボンクラウンを採用。さらなる低重心で「飛び重心」を実現。
- 前作比でフェース中心部が4%、周辺部が約7%薄い極薄フェースにより、たわみが向上
- ヘッド内部のホーゼル部分を軽量化することで低重心化し、高弾道で最大飛距離を実現。
- 新ヘッド形状と新サウンドリブにより、インパクト時の振動を抑え心地よい打感と打音を実現。
🔹G440 MAX|「安定性×直進性」の黄金バランス


- ヘッドスピード目安:38〜44m/s
- 弾道:中高弾道
- つかまり:中程度
- 特徴:高慣性モーメントで安定性抜群。左右のバラつきを減らしたい中級者に最適。
- フィーリング:心地よい打球音と打感。
▷向いているゴルファー
- 曲がりを抑えたい中級者
- 方向性を安定させたいゴルファー
- ドローヒッターやフェードヒッター問わず扱いやすい
🔹G440 SFT|「つかまり×高弾道」でスライサーを救う


- ヘッドスピード目安:38〜4m/s
- 弾道:高弾道
- つかまり:非常に強い
- 特徴:重心設計がヒール寄りで、自然とフェースが返る。右へのミスを大きく軽減。
- フィーリング:球がつかまりやすく、打ち出しも高い。芯を外しても飛距離のロスが少ない。
▷向いているゴルファー
- スライスに悩んでいるゴルファー
- つかまえてドローを打ちたいゴルファー
- スピン量が多く飛距離をロスしているスライサー(9度ロフト)
🔹G440 LST|「操作性×低スピン」で上級者仕様


- ヘッドスピード目安:42〜48m/s
- 弾道:中〜やや低めの強弾道
- つかまり:抑えめ
- 特徴:低スピン・低打ち出し。風に強く、フェードで狙いたいゴルファー向け。
- フィーリング:引き締まった打感と高初速感が特徴
▷向いているゴルファー
- ヘッドスピードが42m/s以上あるハードヒッター
- 高弾道・スピン過多で飛距離ロスしている方
- 操作性を求める競技志向ゴルファー
🔹G440 HL MAX|「軽量×直進性」でミート率アップ


- ヘッドスピード目安:34〜39m/s
- 弾道:高弾道
- つかまり:やや強め
- 特徴:軽量設計で振り抜きやすく、高弾道でキャリーを伸ばす。直進性も高く、方向のブレが少ない。
- フィーリング:軽さの中に安定感。ヘッドが自然に戻ってくる感覚があり、芯に当たりやすい。
▷向いているゴルファー
- ミート率を上げたい中高年層
- 振り遅れが多く、球が上がりにくいゴルファー
- 重いクラブでは疲れやすいゴルファー
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🔹G440 HL SFT|「超軽量×超つかまり」で最もやさしいモデル


- ヘッドスピード目安:33〜37m/s
- 弾道:高弾道
- つかまり:非常に強い(シリーズ内最強)
- 特徴:軽量×ヒール重心で、インパクト前にヘッドがしっかり返る。スライスを大幅に抑制。
- フィーリング:とにかく振り抜きやすく、軽快。ボールが自然に上がって前へ飛ぶ感覚。
▷向いているゴルファー
- スライスが止まらない初〜中級者
- 非力なゴルファーやシニア、レディース
- 軽くて安心感のあるドライバーを求めるゴルファー
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モデル別比較チャート フィッティング現場での実例紹介
モデル名 | 推奨H/S | つかまり | 弾道 | やさしさ | 特徴まとめ |
---|---|---|---|---|---|
G440 MAX | 38〜46m/s | 中 | 中高 | ○ | 安定性と直進性の両立 |
G440 SFT | 38〜44m/s | 強め | 高 | ◎ | スライス補正に強く、高弾道 |
G440 LST | 42〜50m/s | 弱め | 中〜低 | △ | 低スピン・操作性重視 |
G440 HL MAX | 34〜39m/s | やや強め | 高 | ◎ | 軽量で振り切りやすい直進型 |
G440 HL SFT | 33〜37m/s | 最強 | 高 | ◎ | 超やさしさ&つかまり力 |
実際にG440シリーズをフィッティング現場で試したゴルファーの事例を紹介します。理論だけでは見えにくい「実際にどう変わるか?」の参考にしてください。
ケース①:60代男性ゴルファー(H/S:36m/s)


- 使用前:G410 PLUS(スピン多・右ペラ)
- フィッティング後:G440 HL SFTに変更
- 結果:キャリーが15ヤード増加し、右へのミスが激減。
ケース②:50代女性ゴルファー(H/S:33m/s)


- 使用前:GLe2ドライバー(弾道が上がらず)
- フィッティング後:G440 HL MAXに変更
- 結果:打ち出し角が7度→13度に上昇、キャリーアップ+直進性向上。
ケース③:30代上級者(H/S:45m/s)


- 使用前:G430 MAX(吹き上がり)
- フィッティング後:G440 LSTに変更
- 結果:スピン量が800rpm減少、風に負けない弾道へ。
スイング傾向・悩み別おすすめモデル
以下のような特徴別に、最適なモデルを簡単に確認できる表を作成しました。
スイング・悩み | 最適モデル |
スライスが多い | G440 SFT / HL SFT |
弾道が低くて飛ばない | G440 HL MAX / HL SFT |
操作性を重視したい | G440 LST |
振り抜きやすい軽量モデルを使いたい | G440 HL MAX |
方向性と平均飛距離を重視 | G440 MAX |
YES/NOでわかる!あなたに合うモデル診断チャート
ドライバー選びに迷ったら、YES/NO形式で「あなたに合うG440モデル」を導き出してみましょう。
Q1. ヘッドスピード(H/S)は42m/sを超えていますか?
- YES → Q2へ
- NO → Q3へ
Q2. スライスがよく出ますか?
- YES → 【G440 SFT】(H/Sが速くてもスライス補正重視なら有効)
- NO → Q4へ
Q3. スライスのミスが多く、飛距離も落ちていると感じますか?
- YES → Q5へ
- NO → Q6へ
Q4. 球の吹き上がりやスピン過多が気になりますか?
- YES → 【G440 LST】(低スピン・風に強い)
- NO → 【G440 MAX】(安定性と直進性のバランス)
Q5. 軽いクラブのほうが振りやすいですか?
- YES → 【G440 HL SFT】(軽量&強つかまり)
- NO → 【G440 SFT】(標準重量で安定)
Q6. ヘッドが重く感じて振り切れないことがありますか?
- YES → 【G440 HL MAX】(軽量・高弾道)
- NO → 【G440 MAX】(標準重量・中高弾道)
各モデルの詳細レビュー記事リンク




まとめとフィッターからの提言
PING G440シリーズは、どのモデルも“やさしさ”を基盤にしながらも、非常に明確なターゲット設定がされています。
モデル名 | 推奨H/S | つかまり | 弾道 | やさしさ | 特徴まとめ |
---|---|---|---|---|---|
G440 MAX | 38〜46m/s | 中 | 中高 | ○ | 安定性と直進性の両立 |
G440 SFT | 38〜44m/s | 強め | 高 | ◎ | スライス補正に強く、高弾道 |
G440 LST | 42〜50m/s | 弱め | 中〜低 | △ | 低スピン・操作性重視 |
G440 HL MAX | 34〜39m/s | やや強め | 高 | ◎ | 軽量で振り切りやすい直進型 |
G440 HL SFT | 33〜37m/s | 最強 | 高 | ◎ | 超やさしさ&つかまり力 |
- MAX → 安定性とミート率重視
- SFT → スライサー救済クラブ
- LST → 上級者の低スピン特化
- HL MAX → 軽くて直進性が高いモデル
- HL SFT → 超軽量&超つかまり重視
「どれが良いか」ではなく、「どれが自分に合うか」。
それがクラブ選びの本質です。
筆者自身も、日々のフィッティング業務の中で、たった一本のドライバーがゴルファーのモチベーションと飛距離を大きく変える場面を何度も目にしています。
この記事が、あなたの最適な1本を見つける一助になれば幸いです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
ピンゴルフの商品には個体番号が付けられています!

不具合があった場合の補償がしっかりしていますので、リアル店舗があるショップでの購入がおススメです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
よくある質問
- Q可変式スリーブ付きのシャフトは前作のモデルにもカチャカチャして簡単に使えますか?
- A
G410シリーズまではスリーブの形状は一緒なので使えます
- QFUJIKURA SPEEDER NX GREYシャフトは軽いのでヘッドバランスが重くなりすぎませんか?
- A
軽量ヘッドG440HLヘッドが用意されています。総重量、ヘッドバランスを軽くしたい場合はHLモデルを使用してください