
こんにちは、クラブフィッターのナオです
25年以上、ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
突然ですが、聞いてください。
「ミズノのドライバーが買えない」
これ、2026年にゴルフショップで起きた話です。
JPX ONEドライバーは発売前から欠品になりました。
ネットで検索しても売り切れ、ショップに問い合わせても「入荷未定」。
こんな状況がしばらく続いていました。
ミズノのドライバーでここまでの品薄が起きるのは、正直、かなり久しぶりのことです。
では、なぜこれほど話題になったのか。
理由は1つ、世界初のナノアロイフェースです。
軟式用野球バットの常識を一変させたビヨンドマックスの飛ぶ設計を応用。
東レとの共同開発によるこの技術、名前だけ聞いても「ふーん」で終わりそうですが、実際に試打してみると「なるほど」と感じました。
その理由を、データとともに詳しくお伝えします。
まず確認。あなたに合うのはどちら?


JPX ONEシリーズには2つのモデルがあります。
JPX ONE:やさしさ・寛容性を最優先したモデル
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JPX ONE SELECT:操作性・球筋の打ち分けを重視したモデル
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どちらも同じナノアロイフェースを搭載していて、「飛び」の性能は共通しています。
性格が違うのはヘッドです。
| JPX ONE | JPX ONE SELECT | |
|---|---|---|
| 設計思想 | やさしさ重視 | 操作性重視 |
| こんな人に | ミスに強いドライバーが欲しい方 | ドロー・フェードを自分で打ち分けたい方 |
| 向いているHS | 37〜43m/s | 42〜46m/s |
| つかまり | 強め | 弱め |
どちらを選ぶべきか、試打データを見ながら一緒に考えていきましょう。
計測器はスカイトラック、ボールはプロV1。
ヘッドスピード42〜44m/sのゴルファーを想定して試打測定しました。

もっと圧倒的な飛距離性能を期待していました
やさしさは満点なんですけどね
(あくまでも個人的感想です)
JPX ONE ドライバー ロフト 10.5度 シャフト TENSEI RED MM D フレックスSで試打
クラブスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ロフト | 10.5度 |
| ライ角 | 59度 |
| クラブ長 | 45.5インチ |
| シャフト | TENSEI RED MM D |
| シャフト重量 | 55g フレックスS |
| 価格 | 92,400円(税込) |


構えた印象から話すと、シンプルなデザインですが大きく見えるヘッドで安心感抜群。
フェースアングルはストレートです。
正直、ビヨンドマックスのインパクトイメージはかなりやわらかい打感をイメージしていたのですが、けっこう弾き感の強い打音と感触。
試打データ(スカイトラック計測)

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
| 1球目 | 43.0 | 1.42 | 10.6 | 3055 | -134 | 218 | 239 |
| 2球目 | 43.0 | 1.44 | 11.4 | 2776 | -163 | 222 | 243 |
| 3球目 | 42.7 | 1.43 | 10.0 | 2898 | -170 | 216 | 239 |
| 平均 | 42.9 | 1.43 | 10.7 | 2909 | -156 | 219 | 240 |
ヘッドスピード42.9m/sで平均飛距離240ヤード、まずまずです。


インパクトでフェースにボールが乗る時間が長い感じはあります。
ロースピンでドロンと飛ばすドライバーではなく、適度なバックスピン量でつかまりがいい。
ボールが上がりにくいゴルファー、スライサーやつかまりの悪いゴルファーにはピッタリ。
飛距離性能に特化したドライバーというより、使いやすいやさしいドライバーですね。
シャフトTENSEI RED MM Dは先端がはしり、つかまり、球の上がりがいい特性を持っています。
JPX ONE SELECT ドライバー ロフト9度 シャフト TENSEI BLUE MM D フレックスSで試打
クラブスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ロフト | 9度 |
| ライ角 | 59度 |
| クラブ長 | 45.5インチ |
| シャフト | TENSEI BLUE MM D |
| シャフト重量 | 55g フレックスS |
| 価格 | 92,400円(税込) |


JPX ONEと並べて構えてみると、ヒール側がスッキリしていて一回り小さく見えます。
ディープフェースで洋梨系のヘッドのため、叩いても吹け上がらず左に行かない設計なんだなと分かりますね。
同じナノアロイフェースでも、こちらはSELECTの名前が示す通り、上級者やアスリートゴルファーが好みそうなヘッド形状。
試打データ(スカイトラック計測)

| ヘッドスピード | ミート率 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | 総飛距離 | |
| 1球目 | 43.2 | 1.46 | 9.5 | 2780 | 44 | 224 | 249 |
| 2球目 | 43.1 | 1.46 | 10.6 | 2534 | -75 | 223 | 249 |
| 3球目 | 44.3 | 1.44 | 9.9 | 2534 | 75 | 225 | 252 |
| 平均 | 43.5 | 1.46 | 10.0 | 2616 | 15 | 224 | 250 |
ヘッドスピード43.5m/sで平均飛距離250ヤード、よく飛んでいます。


SELECTのイメージは低スピンでフックしないイメージだったのですが、バックスピンは結構多めにかかります。
ヘッドスピードが速く吹け上がるゴルファーはリシャフトしないと使いにくいでしょう。
つかまりは普通で特別にフックしないというヘッドではありません。
初速性能は高いので、弾道コントロールしやすいやさしいドライバーですね。
TENSEI BLUE MM D シャフトは中調子の癖のないしなりで振りやすい。
つかまりがよく、タイミングのとりやすい純正シャフトです。
「ナノアロイフェース」って何がすごいのか、わかりやすく説明します


ここ、読んでほしいんです。
JPX ONEを語るうえで、ナノアロイフェースを避けては通れません。ただ、公式サイトの説明だけ読んでも「東レと共同開発した特殊素材」という情報で止まってしまいますよね。
もう少し具体的にお伝えします。
ビヨンドマックスと同じ発想がここに
野球をやっていた方なら「ビヨンドマックス」を聞いたことがあるかもしれません。
ミズノの軟式バットで、打った瞬間にバット側が大きく変形することでボールへのエネルギー伝達を最大化する、あのバットです。
JPX ONEのナノアロイフェースは、この発想をゴルフに持ち込んだものです。
複数のポリマーをナノメートル単位で混合した特殊素材をフェース面に貼り付けることで、インパクトの瞬間だけ素材が柔らかくなりフェース全体が大きくたわみます。
エネルギーのロスが減り、センターだけでなくフェース全体で初速が上がる仕組みです。
総合スポーツメーカーとして長年バットの飛びを研究してきたミズノだからこそ辿り着いた技術、と言えると思います。
さすがです。
新コアテックフェースとの組み合わせ
ナノアロイフェースに加えて、前作ST-MAXと比べて最大約11%薄くなった「新コアテックフェース」も採用されています。
薄くしなやかなフェースがさらにたわみやすくなり、ナノアロイ素材の特性を最大限に引き出しています。この二つの組み合わせが、JPX ONEの飛距離性能の核心です。
JPX ONEドライバー シャフト選び方


JPX ONEドライバーにはTENSEI RED MM D(標準設定)、TENSEI BLUE MM Dの2種類があります。
TENSEI RED MM D カーボンシャフト付

| 硬さ | シャフト重さ | トルク | 調子 | クラブ重さ |
|---|---|---|---|---|
| S | 55g | 6.6 | 先中 | 約309g |
| SR | 50g | 7.1 | 約305g | |
| R | 46g | 7.9 | 約301g |
TENSEI BLUE MM D カーボンシャフト付

| 硬さ | シャフト重さ | トルク | 調子 | クラブ重さ |
|---|---|---|---|---|
| S | 55g | 6.2 | 中 | 約310g |
| SR | 50g | 7.1 | 約306g | |
| R | 45g | 8.0 | 約301g |
迷ったときは7番アイアンの飛距離を目安にしてください。
| 7番アイアンの飛距離 | おすすめシャフト |
| 135ヤード以下 | TENSEI RED MM Dシャフト フレックスR |
| 130〜145ヤード | TENSEI RED MM Dシャフト フレックスSR TENSEI BLUE MM Dシャフト フレックスR |
| 140〜155ヤード | TENSEI RED MM D シャフト フレックスS TENSEI BLUE MM Dシャフト フレックスSR |
| 155ヤード以上 | TENSEI BLUE MM Dシャフト フレックスS |

ゴルフプライドM31 360ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
(5KJME64100)口径M60/49g
バックライン無
JPX ONE SELECTドライバー シャフト選び方


JPX ONE SELECTドライバーにはTENSEI BLUE MM D(標準設定)、TENSEI RED MM Dの2種類があります。
TENSEI BLUE MM D カーボンシャフト付

| 硬さ | シャフト重さ | トルク | 調子 | クラブ重さ |
|---|---|---|---|---|
| S | 55g | 6.2 | 中 | 約310g |
| SR | 50g | 7.1 | 約306g |
TENSEI RED MM D カーボンシャフト付

| 硬さ | シャフト重さ | トルク | 調子 | クラブ重さ |
|---|---|---|---|---|
| S | 55g | 6.6 | 先中 | 約309g |
| SR | 50g | 7.1 | 約305g |
迷ったときは7番アイアンの飛距離を目安にしてください。
| 7番アイアンの飛距離 | おすすめシャフト |
| 130〜145ヤード | TENSEI RED MM Dシャフト フレックスSR |
| 140〜155ヤード | TENSEI RED MM D シャフト フレックスS TENSEI BLUE MM Dシャフト フレックスSR |
| 155ヤード以上 | TENSEI BLUE MM Dシャフト フレックスS |

ゴルフプライドM31 360ラバーグリップ(ミズノオリジナル)
(5KJME64100)口径M60/49g
バックライン無
まとめ


25年以上フィッターをやってきて、ミズノのドライバーでここまで「欲しい」という声が続いたのは久しぶりでした。試打してみると、その理由がわかります。
正直、ナノアロイフェースは試打するまで半信半疑でした。
でも実際に打ってみると、フェース全体でボールを拾う感覚があって「これは本物だ」と感じました。
技術の話は難しく聞こえますが、打った感触で伝わってきます。
| JPX ONE | JPX ONE SELECT | |
|---|---|---|
| こんな人に | つかまえたい 高弾道が好み | つかまりすぎを抑えたい 中弾道が好み |
| HS目安 | 37〜43m/s | 43m/s以上 |
| 総評 | やさしく高弾道で飛ばせる | コントロール性の高い強弾道 |
迷ったらJPX ONEを選んでください。
スライサーでもつかまえやすく、ミスへの寛容性が高いので、幅広いゴルファーに合います。SELECTはヘッドスピードが43m/s以上あって、球筋を自分でコントロールしたい方向けです。

JPX ONEドライバー、正直、噂が先行した感があります
飛距離特化というより、寛容性の高さが特徴ですね
在庫は2026年6月頃から安定してくる見込みです。
