「曲がらない1本が欲しい」「もっと前に飛ばしたい」
そんなゴルファーの願いを叶えるために誕生したのが、2025年9月発売のブリヂストン最新モデル 「BX1シリーズ」 です。
安定感抜群の BX1ST と、低スピン強弾道で飛距離を伸ばす BX1LS。
この記事では実際の試打データを交え、どちらのモデルがあなたのゴルフにベストマッチするのかを徹底解説します。
自分に合うドライバーが見つかれば、ティショットの不安が減り、スコアメイクが一気に楽になります。


どちらも最新のカーボンテクノロジーを搭載し、高反発かつ心地よい打感を実現。
今作もボールの滑りを抑制する独自のバイティングフェースを採用。
インパクト時のボールへの食いつきをさらに高めフェースの滑りを抑え、低スピン弾道を可能にしています。
なお、同シリーズには直進性とやさしさの両立を追求した「BX2HT ドライバー」もラインナップされています。後日、詳しく試打レビューします。
この記事では実際の試打データを交え、STとLSの違いやおすすめのゴルファー像を徹底解説。
あなたがどちらを選べばベストなのか、判断できるようになります。

BX1ST、B X1LSドライバーともに中〜上級者モデルです
シャフトフレックスはSしかありません(その他は特注)
🎯 あなたに合っているのはどっち?BX1ST or BX1LS


【Q1】ドライバーショットで吹け上がりが気になる
→ YES:👉 BX1LS がおすすめ
→ NO :Q2へ進む
【Q2】とにかく曲がりを減らして安定感を求めたい
→ YES:👉 BX1ST が合っています
→ NO :Q3へ進む
【Q3】持ち球はフック or チーピン気味で左へのミスが怖い
→ YES:👉 BX1LS がおすすめ
→ NO :Q4へ進む
【Q4】自分の力で叩いて低スピン強弾道を出したい
→ YES:👉 BX1LS が合っています
→ NO :👉 BX1ST がおすすめ
BX1STドライバー
純正シャフト(フレックスSのみ)
VENTUS BS6Ⅱ シャフト ¥93,500(税込)
特注専用シャフト
TENSEI PRO BLACK 1K CORE 60 シャフト ¥121,000(税込)
SPEEDER NX GOLD 60 シャフト ¥115,500(税込)
TOUR AD FI-6 シャフト ¥112,200(税込)
BX1LSドライバー
純正シャフト(フレックスSのみ)
VENTUS BS6Ⅱ シャフト ¥93,500(税込)
特注専用シャフト
TENSEI PRO BLACK 1K CORE 60 シャフト ¥121,000(税込)
SPEEDER NX GOLD 60 シャフト ¥115,500(税込)
TOUR AD FI-6 シャフト ¥112,200(税込)
以下のシャフト別目安を表にまとめました👇
(BX1ST、BX1LS、共用シャフト)
BX1シリーズを代表するSTと、低スピン仕様のLS。
両ドライバーを実際に打ち比べて性能を検証しました。
※弾道測定にはスカイトラックを使用
(10球打ってよかった3球を採用)

こんにちは、クラブフィッターのナオです
25年以上、ゴルファーのクラブ選びをサポートしています
ドライバースペックの決め方については↓記事をご覧ください。
ライバル「外ブラドライバー3モデル」については↓記事をご覧ください
ヘッドが大きいドライバーがどうしても苦手なゴルファーは👇記事をご覧ください
BX1STドライバー ロフト9.5度 シャフトVENTUS BS6Ⅱ で試打検証


ヘッドスピード平均44.3m/s、ややドロー系のスイングでチャレンジ

ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 42.9 | 63.2 | 15.9 | 2165 | -97 | 232 | 250 |
2球目 | 45.4 | 65.5 | 12.3 | 2156 | -226 | 235 | 258 |
3球目 | 44.6 | 64.4 | 12.0 | 2037 | -183 | 226 | 252 |
平均 | 44.3 | 64.4 | 13.4 | 2119 | -169 | 231 | 253 |
BX1STドライバーの構えた時の見え方は少し逃し顔。
ヘッド体積は455㎤、それほど小さくは見えません。
フェース面は前作モデルから引き続きスリップレスバイトミーリングを搭載。
インパクト時のボールの食いつきがいいですね。
だからと言ってバックスピンが多くなるわけではなく、低スピン。
ヘッドスピード平均44.3m/sで253ヤード。よく飛んでいます。


ヘッドスピード42.9m/sでも250ヤード。すごい、初速が速く、飛距離性能が非常に高い!
スリップレスバイトミーリングの効果かインパクトでボールが引っ付くような感触。
シャフトは前作から続く標準シャフトVENTUS BS6Ⅱ 。
シャフト重量58gで中調子。
先端部分がしっかりしているので左にいきません。

Sフレックスしかないので他のフレックスを選ぶ場合は特注シャフトになります
BX1LSモデルほどでもないのでしょうが、十分低スピン、強弾道モデルです。
BX1LSドライバー ロフト9.0度 シャフトTENSEI PRO BLACK 1K CORE 60 で試打検証


ヘッドスピード平均45.8m/s、ドロー系のスイングでチャレンジ

ヘッドスピード | ボール初速 | 打ち出し角 | バックスピン | サイドスピン | キャリー | トータル飛距離 | |
1球目 | 44.6 | 64.7 | 11.7 | 2408 | -143 | 233 | 256 |
2球目 | 44.8 | 65.6 | 14.0 | 1868 | -459 | 234 | 257 |
3球目 | 45.9 | 66.2 | 9.0 | 2656 | -117 | 236 | 263 |
平均 | 45.1 | 65.5 | 11.6 | 2311 | -240 | 234 | 259 |
BX1LSドライバーも構えた感じは、叩いても左にいきそうにない逃げ顔です。
ヘッドスピード45.1m/sで259ヤード。よく飛んでいます。
強弾道でバックスピンが少なく、向かい風でも関係なし。
また、ヘッドのトゥ側が重く感じ、返り過ぎを抑える効果がありそうです。
BX1STと比べて、フックする度合いが断然小さい。
バックスピンが少なくなるので、ヘッドスピードが遅く、球が上がりにくいゴルファーには合いません。


シャフトは特注のTENSEI PRO BLACK 1K CORE 60シャフトを試打しました。
元調子特有の粘り感があり、先端剛性が高いのでヘッドをハンドファーストの状態でインパクトできます。
シャフト重量は63gとそれほど重くないのですが、ずっしり感があります。
BX1LSヘッドとTENSEI PRO BLACK 1K CORE 60シャフトの組み合わせ、フッカー、ドローヒッター、左を嫌うゴルファー、吹け上がりを抑えたいゴルファーにはピッタリ。私も好きです👍
BX1ST BX1LSドライバー ヘッド シャフトスペック 選び方




BX1ST ドライバー
低スピンで強い弾道
高いコントロール性で狙って飛ばすモデルBX1LS ドライバー
ブリヂストンゴルフ公式ホームページ
高初速を追求したロースピンモデル
BX1STドライバー クラブスペック


ヘッド素材
ボディ:Ti811チタン合金
フェース:6AL-4Vチタン合金
ソール・クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)
可変ウエイト:タングステンスクリュー(8g)、アルミスクリュー(2g)
ウエイトパーツ:チタンウエイト(8g)
ヘッド製法
ボディ:ロストワックス精密鋳造
フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工
ソール・クラウン:熱圧成形(CFRP部)


ロフト角(度) | 9.5 | 10.5 | |
---|---|---|---|
ライ角(度) | 57 | ||
ヘッド体積(cm3) | 455 |
ウェイトはトゥ側にアルミスクリュー2g、ヒール側にタングステンスクリュー8g
トルクレンチは別売り
BX1LSドライバー クラブスペック


ヘッド素材
ボディ:Ti811チタン合金、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)
フェース:6AL-4Vチタン合金
クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)
可変ウエイト:タングステンスクリュー(8g)、アルミスクリュー(2g)
ステンレスウエイトパーツ(6g)、チタンウエイトパーツ(4g)
ヘッド製法
ボディ:ロストワックス精密鋳造、熱圧成形(CFRP部)
フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工
クラウン:熱圧成形(CFRP部)


ロフト角(度) | 9.0 |
---|---|
ライ角(度) | 57 |
ヘッド体積(cm3) | 455 |
ロフトは9度のみ
ウェイトはトゥ側にアルミスクリュー2g、ヒール側にタングステンスクリュー8g、別にステンレスウェイト6g、チタンウェイト4g
それぞれ重量の違うウェイトを組み合わせて4パターンの細かなチューニングが可能
BX1ST BX1LS 共通シャフト
VENTUS BS6 Ⅱ(純正シャフト)


フレックス | 重さ | トルク | キックポイント | バランス | クラブ重さ |
S | 58g | 4.8 | 中調子 | D3.5 | 約312g |
適応ゴルファー
- ドライバーのヘッドスピード42~46m/s
ロフト30~32度のアイアン飛距離145ヤード以上
フジクラと共同開発したオリジナル純正シャフト「VENTUS BS6 Ⅱ」
中調子でしなりにくせがなく振りやすい
ねじれがしっかりしているので、つかまりすぎるシャフトではありません
どんなスイングタイプでも合いやすい。
※フレックスSのみ
グリップ
ブリヂストンゴルフ オリジナルラバーグリップ
(バックライン無し/ブラック・グレー)(GXV0M)
口径60 重さ49.5g
TENSEI PRO BLACK 1K CORE 60(特注シャフト)
先端のしなりを抑えたしっかりしたモデル


フレックス | 重さ | トルク | キックポイント |
S | 63g | 3.4 | 元調子 |
ヘッドスピード43~49m/s対応。
強く叩けてぶれない元調子の特注シャフト。
先端部にかけて硬さがあり打点の散らばりやスピン量を抑え、ボール初速UPへ導く。
つかまりを抑え、フックしにくいシャフトです。
グリップ
ブリヂストンゴルフ オリジナルラバーグリップ
(バックライン無し/ブラック・グレー)(GXV0M)
口径60 重さ49.5g
SPEEDER NX GOLD 60 (特注シャフト)
キックポイントは中調子(ミッド)で、振り心地はタイミングを取りやすく、クセが少ない設定。振り遅れを防ぎながら、幅広いスイングタイプに対応します。


フレックス | 重さ | トルク | キックポイント |
S | 62g | 3.5 | 中調子 |
ヘッドスピード43m/s以上は欲しい。
NXシリーズ史上 「最高初速」「強弾道」 を追求しつつ、しなりとトルクのバランス(黄金比)を実現。
先端〜中間部のねじれ剛性を高め、スイング時のブレを抑えて安定性を強化。
安定したインパクトと飛球挙動を生み出します。
グリップ
ブリヂストンゴルフ オリジナルラバーグリップ
(バックライン無し/ブラック・グレー)(GXV0M)
口径60 重さ49.5g
ヘッドカバー


結論とまとめ:BX1ST/BX1LSは“外さない中上級者向け”


BX1ST、BX1LSドライバーどちらもつかまりすぎを抑えたハードヒッター対応モデルです。
バックスピンが少なく、吹け上がる球を打つことは不可能でしょう。
重心位置のせいもあるのでしょう、両方ともフェースの上部でインパクトするよりフェースやや下部でインパクトした方がボール初速が速く、バックスピンが適正になりよく飛びます。
モデル | 合うゴルファー像 | HS目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
BX1ST |
・曲がりを最優先で減らしたい ・打ち出しの高さも欲しい ・標準シャフトで素直に振りたい | 42〜46m/s | 直進性と安定感、扱いやすい低スピン |
BX1LS |
・吹き上がりを抑えて叩きたい ・左ミスが怖い ・元調子系シャフトとも相性を出したい | 45m/s〜 | 低スピン強弾道、振れる人ほどリターン大 |
シャフト選びの目安表
シャフト | HS目安 | 調子 | 特徴 |
---|---|---|---|
VENTUS BS6Ⅱ(S) | 42〜46m/s | 中 | クセがなく基準になる純正 |
TENSEI PRO BLACK 1K CORE 60(S) | 45〜49m/s | 元 | 叩いても左に行きにくい。LS向き |
SPEEDER NX GOLD 60(S) | 43〜47m/s | 中 | 安定感と強弾道。ST/LSどちらでも◎ |
TOUR AD FI-6(S) | 44〜48m/s | 中 | 直進性と操作性のバランス型 |
購入前チェックリスト
- 打ち出し角の確保:LSはロフト9.0°のみ。上がりにくいゴルファーはSTを推奨
- 左ミスの傾向:フック多め→LS×元調子系/スライス傾向→ST×中調子
- バランス感:60g台でD3〜D4。振り遅れ癖は試打必須
- ウェイト調整:2g/8gを使い分けて直進性を微調整
よくある質問と即答
曲がりを減らしたい | BX1ST(VENTUS BS6Ⅱ) |
吹き上がる/前に行かない | BX1LS(TENSEI 1K BLACK 60) |
叩きたい&左が怖い | BX1LS × 元調子系 |
どちらも良くて迷う | HS43〜45m/s → ST HS45m/s超 → LS |
最終メッセージ:
「曲がらない基準」を作るならBX1ST。
「叩いて伸ばす天井」を狙うならBX1LS。
どちらも“狙って飛ばせる武器”になり得ます。
私のおすすめはまずSTですが、打ち出し角とスピン量の数値で最終判断してください。
- QBX1STとBX1LS、初心者でも使えますか?
- A
両モデルとも中〜上級者向けです。標準シャフトもフレックスSのみなので、ヘッドスピードがある程度ないと性能を活かしにくいです。
- Qヘッドスピードが43m/sくらいですが、どちらを選べばいいですか?
- A
基準はBX1STです。吹き上がりや左ミスが特に気になる場合はLSも候補になりますが、まずはSTを試打することをおすすめします。
- Qロフト角はどれを選ぶのが良いですか?
- A
STは9.5°と10.5°があり、球が上がりにくい人は10.5°を推奨。LSは9.0°のみで選択不可のため、打ち出し角を自分で確保できる中〜上級者向けです。
- Qシャフトは純正のVENTUS BS6Ⅱで十分ですか?
- A
A4:多くのゴルファーに合いやすい中調子シャフトなので、まずはVENTUS BS6Ⅱで試打してみてください。さらに叩いていきたい場合や左ミスが怖い場合は、特注のTENSEI PRO BLACK 1K CORE 60やSPEEDER NX GOLD 60なども検討する価値があります。
- Qどちらのモデルが飛距離が出ますか?
- A
試打データではLSの方が低スピンで飛距離が伸びる傾向があります。ただし、安定性や再現性を考えると、必ずしも全員にLSが合うわけではありません。自分のスイングと打ち出し角を確認して選ぶのが最適です。
- Q競技志向のゴルファーにはどちらがおすすめですか?
- A
叩いても左に行きにくいBX1LSが合いやすいです。ただし、安定感を重視する競技ゴルファーにはBX1STも十分候補になります。実際の試合でどちらの球筋を信頼できるかで判断すると良いでしょう