2022年モデルとして各メーカーから次々と最新ドライバーが発売されています。
カッコいいヘッドにたくさんの機能が搭載された魅力的なモデル。
ゴルファーの要望を満たせてくれそうなドライバーたちがたくさん並んでいます。
さらなる飛距離を目指すアマチュアゴルファーにとって、どのモデルを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

20年以上最先端の現場でゴルフクラブを提案してきた私が、最新の人気ドライバーお勧め5機種を試打してみます
今回打ち比べる最新の人気クラブは、20~60歳、ドライバーのヘッドスピード40~43m/sくらいの平均的な男性ゴルファーに合いそうなモデルを比較検証してみました。
- クラブA
ヨネックス
EZONE GT 450 - クラブB
ミズノ
ST-X 220 - クラブC
ブリヂストン
B1 - クラブD
キャロウェイ
ローグST MAX - クラブE
テーラーメイド
ステルス
どのモデルも人気の最新型。
試打したドライバーのロフトは10.5度、シャフトはすべてメーカー純正のフレックスSです。



エンジョイゴルファーの平均ドライバーヘッドスピード40~43m/s、多少の曲がりあり、球の高さは普通、少しカット軌道のゴルファーを想定して試打しました
ドライバーのヘッドスピードが42m/sくらいの場合、飛距離220ヤード以上ならよく飛んでいるほうです。
実際のコースではフェアウェイの硬さや風などでもっと飛んだり飛ばなかったりします。
250ヤード以上飛ばすにはヘッドスピードが45m/s以上か、プロレベルの相当効率のいいインパクトが必要です。
正直なところ、この5つのモデルの実力差は誤差レベル。
飛んで曲がらないドライバー勝手にランキング。
1位 キャロウェイ
ローグST MAX
2位 ミズノ
ST-X220
3位 ヨネックス
EZONE GT450
4位 テーラーメイド
STEALTH
5位 ブリヂストン
B1
ローグとB1の平均飛距離差は6ヤードです。
可能な限り同じくらいのヘッドスピード、打ち方で打感やバックスピン量、初速、球の高さ、サイドスピンの特徴をレビューしています。
曲がらないクラブとは
- カット打ちでも大きくスライスしない
- フッカーの場合でも左に大きく曲がらない
- 曲がり幅がコントロールできる範囲
- フェースのヒール側、トゥ側で打っても曲がりが少ない
(注)5つのドライバーは全てロフト可変式モデル(カチャカチャ)ですが、スタンダード設定で試打比較しています。
1位 キャロウェイ ROGUE ST MAX(ローグエスティマックス)試打検証



トータル平均飛距離234ヤード、ボール初速60.2m/sは5つのクラブの中で1番。
サイドスピンも平均-98回転とほとんどストレートボール。
初速が速く、少しトップ目に当たったような打球でもよく飛ぶ。
多少打点がづれても、曲がりも少なく飛距離が落ちない。
フェースが多少開いてインパクトしてもまずまずの飛距離がでます。
まさによく飛び曲がらないクラブの代表選手のようなクラブです。
打感は5つのモデルの中では最も柔らかく感じフェースにボールが吸い付くような感覚です。

個人的な感想ですが、このくらいのヘッドスピードのゴルファーには非の付け所があまりないクラブです
構えた感じはヘッド上部の面積が大きく、艶消しブラックの独特な顔で好みがわかれるでしょう。
シャフトは柔らかすぎず硬すぎない、つかまりのいいシャフトです。


試打したクラブスペック
ヘッド体積 460CC
ロフト 10.5度
総重量 約307g
シャフト VENTUS5 FOR CALLAWAY
フレックス S
シャフト重量52g トルク4.5 中調子


2位 ミズノ ST-X 220(エスティエックスニーニーマル)試打検証



トータル平均飛距離は233ヤード、ボール初速は60.0m/sと好成績。
最大飛距離が237ヤードと全クラブ中トップ。
打ち出しの高さが平均14.9度と高く、バックスピン量が平均2340と少ない。
飛距離がでる要素がたっぷりです。
サイドスピン平均は-12回転ともはや横回転なしの状態。
ヘッドの弾きがとても強く、打った瞬間飛んでる感じがするクラブです。
打音はやや高めで心地よく、ボールをしっかりはじいた感じがよく出ています。
クラブの性能のおかげか軽いドローボールが出ていました。

個人的には一番気に入りました
球の弾き感がとてもいいですね
構えた感じヘッドは大きいのですが、きれいな顔立ちでとてもアドレスしやすい。
シャフトは先がよく走るというよりは全体的にしなる感じ。
女子ゴルフトーナメントのまだ前半戦で驚異の優勝5回、快進撃中の女子プロゴルファー西郷真央さんの使用モデル。(変更はあるかもわかりませんが、使用シャフトはフジクラのベンタスブルー5S)
オフシーズンのドライバーテスト時、打った瞬間数値を見なくても飛んだことが分かったというST-X220ドライバー。
西郷プロの驚異的なゴルフを大きく支えています。


試打したクラブスペック
ヘッド体積 460CC
ロフト 10.5度
総重量 約299g
シャフト TOUR AD GM D
フレックス S
シャフト重量 55g トルク 5.5 中調子


3位 ヨネックス EZONE GT 450(イーゾーンジーティヨンゴウマル) 試打検証



ヘッドスピードの平均は43.7m/s。
全体的には軽いフェードボール。
バックスピンは平均2844と標準。
打ち出し角、バックスピン量の関係から球が上がりやすいクラブだということがわかります。
最長距離は236ヤード。
フェースがやや開いてインパクトしたのですが、サイドスピンの平均は+226回転とつかまったフェードボール。
曲がり幅はフェアウェイ内に収まりあまり曲がりません。
フェース状に縦研磨が入っており、このミーリングがボールの回転を真っすぐにすると言われています。

打感は適当な弾き感があります
くっついて強く弾く感じです
構えた感じ少しディープフェースっぽく感じるのでしまって見えます。
シャフトは先がよく走り、勝手に球を上げてくれます。


試打したクラブスペック
ヘッド体積 450CC
ロフト 10.5度
総重量 298g
シャフト RK-03GT
フレックス S
シャフト重量 57g トルク3.0 先中調子
4位 テーラーメイド STEALTH(ステルス)試打検証



2022年、1番の話題商品。
ヘッドのクラウンとフェース部分にもカーボンが使われており、チタンに比べて軽くなった余剰重量をヘッド内の効果的な部分に配置することによって芯を大きくしたり、バックスピンを最適化したりしています。
飛距離重視のドライバーかなと思っていたのですが以外にも方向性がよく、大きな曲がりがありません。
バックスピンは平均2824とごく普通。
最長飛距離は231ヤード。
サイドスピンの平均は+76回転と少ないのですが、たまに右に滑る感じ。
カーボンフェースを使っているということ以外にはこれといった特徴がみられませんでした。

打感はカーボンフェースとは思えない弾き感
しかしフェースのどこでヒットしたのかわかりにくい
構えた感じは少しディープに見えます。
シャフトは特に癖のないしなりで振りやすいです。


試打したクラブスペック
ヘッド体積 460CC
ロフト 10.5度
総重量 約302g
シャフト TENSEI RED TM50
フレックス S
シャフト重量 約57g トルク4.3 中調子


5位 ブリヂストン B1(ビーワン)試打検証



打ち出し角度が平均14.9度と少し高め。
最長飛距離は233ヤード。
サイドスピンの平均は+120回転とほぼストレートボール。
バックスピンは2704と標準的。
特筆するべき点はつかまった感じがするのに左に曲がらない事。
安心して左に振っていけます。
5モデルの中では一番重量感があります。
打感はボールがフェースに吸い付くような柔らかさです。

このクラブはフェードヒッターよりドローヒッターのほうがマッチしますね
構えた感じは少しディープフェースですっきり。
シャフトは先の走りを抑えて中間から手元部分にかけてしなるような感じ。


試打したクラブスペック
ヘッド体積 460CC
ロフト 10.5度
総重量 307g
シャフト TOUR AD BS-6
フレックス S
シャフト重量 60g トルク 4.7 中調子


飛んで曲がらないドライバー5モデル 総合評価
総合的によかったクラブはキャロウェイのローグでしたが、正直言うともう一回比較すると結果は変わったかもしれません。
それほど、選択した5つのモデルは甲乙つけがたいということです。
ヘッドスピードがもっと遅かったり速かったり、球が上がりやすい上がりにくい、カット打ちフック打ちなどで結果は大きく変わってきます。
ヘッドスピード43m/sくらい、ややカット打ち、球の高さ普通の比較的平均的なゴルファーを対象に比較検証しましたので参考にしてみてください。
飛び | 曲がり | バックスピン | 球の高さ | 打感 | |
ローグST MAX | よく飛ぶ | つかまる | 普通 | 普通 | 柔らかい |
ST-X220 | よく飛ぶ | つかまる | 少ない | 普通 | 弾く |
EZONE GT450 | 飛ぶ | つかまる | 普通 | 高い | 弾く |
STEALTH | 普通 | つかまりすぎない | 普通 | 普通 | 弾く |
B1 | 普通 | つかまりすぎない | 普通 | 高い | 柔らかい |

個人的にはミズノST-X220ドライバーよかったです
打感はキャロウェイ ローグ、ブリヂストン B1が圧倒的に柔らかいです。
テーラーメイドのSTEALTHとブリヂストンB1はどちらかというと球をしっかりつかまえることができるゴルファー向けのモデルですね。(左にフックしにくい)
ヘッドスピードや打ち方によってシャフトの硬さ、種類、ロフトの適正は変わってきますので自分のスイングに合ったスペックを選べば結果は変わってきます。
ヘッドスピード別の参考フレックス
38~40m/s Rフレックス
39~42m/s SRフレックス
40m/s~ Sフレックス
左に打ち出して右に曲がるスライスが大きい場合は少し柔らかめのフレックスがおススメ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。